GR 86
現行モデル発売日:2021年10月28日
車両価格:351万2000円

ボクサー+RWDの希少車。コーナリングの切れ味と楽しさは国産車随一

トヨタとスバルの共同開発で2012年に初代が誕生した2ドアFRスポーツクーペ、トヨタ 86とスバル BRZ。その2代目モデルは2021年10月に発売された。開発はTOYOTA GAZOO Racing(TGR)とスバルが共同で行ったため、車名トヨタ86からGR 86となった。

水平対向4気筒エンジンは2.4Lに拡大。最高出力235ps、最大トルクは250Nmを発生して、0→100km/h加速は6.3秒と先代より1.1秒短縮された。ボディではルーフやボンネット、フロントフェンダーにアルミ材を使用。シートやマフラーにも改良を施して軽量化を実現した。6速ATモデルにはアイサイトが搭載される。

18インチタイヤ装着グレード「RZ」のMTモデルで走り出してすぐに感じたのは、2.4Lエンジンは先代モデルに比べるとパワーがあること。それもそのはず、先代の2Lエンジンに比べ、最高出力が28ps、最大トルクも38Nmアップしており、低回転域からスピードをグングンと上げていく。それは高回転域まで気持ち良くつながっていき、トルクバンドが広がっていることがわかる。

ワイディング路では、とにかくハンドルを切った時のフロントの反応が早く、クルマは俊敏にコーナーを駆け抜けていく。S字コーナーの切り返しなどでもリアの追従性も良く、狙ったラインを思いどおりにトレースできる。これは楽しい!

BRZとは、サーキットで感じたほど公道では86との違いを感じることはなかった。というのは、サーキットでは、コーナリングの限界域で、86の方がリアがよく動いて(=オーバーステア)、BRZの方は終始安定方向だと思ったが、公道ではそれほど攻められないこともあって、その違いを感じることができなかった。

これは、18インチタイヤによるものが大きいと推測される。というのは、横方向のグリップが高く、公道走行のレベルではまだ余裕がたっぷりとあるからだ。そういう意味では、18インチタイヤはサーキット走行を重視する人に向いているといえるだろう。

GR86の17インチタイヤを装着したSZにも試乗した。エンジンのスペックは先に試乗したRZと同じだが、フロントのスポーツブレーキパッドは装備されない。コーナリングスピードは18インチに劣るものの、17インチの方がリアのグリップを感じながら、ハンドル、アクセル&ブレーキペダルを操っている感覚が強く、それがなんとも楽しい。

しかも17インチの方が路面のあたりがマイルドで、乗り心地が良く、普段使いでの疲労は少ないはずだ。日常的に乗るのであれば、このSZがベストだと感じた。

GR86とスバル BRZを、どちらが良い悪いという視点で評価するのは適切ではない。ちょっと尖ったGR 86と真面目でピュアなスバル BRZのどちらの走りや乗り味が好きかという、乗り手の趣向が購入時の重要なポイントになりそうだ。

GR 86 主要諸元

●全長:4265mm
●全幅:1775mm
●全高:1310mm
●ホイールベース:2575mm
●車両重量:1270kg
●エンジン:2.4L対4
●駆動方式:FR
●トランスミッション:6速MT/6速AT
●WLTCモード燃費:11.7〜12.0km/L
●乗車定員:4名

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