「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、フォルクスワーゲン アップ!だ。

走りは楽しい。しかも静粛性も優れている

画像: シンプルだが飽きにくく、永く付き合えそうなインテリア。試乗車のトランスミッションは5速のセミATとMTを設定。

シンプルだが飽きにくく、永く付き合えそうなインテリア。試乗車のトランスミッションは5速のセミATとMTを設定。

しかも、見た目から想像する以上に、走ってみると、もっと楽しい。「ムーブ アップ!」というグレードに搭載される1Lの3気筒エンジンのパワースペックは、最高出力60ps/最大トルク95Nmとけっしてパワフルとはいえないが、最大トルクの90%を2000rpmから発揮するため、中低速域からのトルクのピックアップは秀逸だ。

カチッとダイレクトな操作感の5速MTを駆使して操れば、街中を走る分には文句のつけようがないパフォーマンスを発揮する。上級グレードの「ハイ アップ!」は同排気量ながら75ps/95Nmを発生するエンジンを搭載しており、加速時のフィーリングが滑らかで高速走行に向いている。

静粛性の高さと乗り心地の良さにも驚いた。バランサーシャフトなしで、これほど静かな3気筒エンジンはかつてないといえるだろう。厚さ1.8mmの高張力鋼鈑で作られたサブフレームが高い剛性を保ち、ストラットタワーに直付けされたスタビライザーが応力を吸収することで、フロントの足まわりの剛性感が高く、乗り心地も向上させている。

これだけの魅力を備えて本国での価格が9850ユーロ(編集部註:当時のレートで約100万円)からという設定を考えると、ますます日本への上陸が待ちきれなくなってくる。(編集部註:アップ!は2012年から日本導入されました)

フォルクスワーゲン up! ハイアップ!(日本仕様) 主要諸元

●全長×全幅×全高:3545×1650×1495mm
●ホイールベース:2420mm
●車両重量:920kg
●エンジン:直3 DOHC
●総排気量:999cc
●最高出力:55kW(75ps)/6200rpm
●最大トルク:95Nm(9.7kgm)/3000-4300rpm
●トランスミッション:5速セミAT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:プレミアム・35L
●JC08モード燃費:未発表
●タイヤサイズ:185/55R15
●当時の車両価格(税込):183万円

This article is a sponsored article by
''.