SUVという枠を脱してピュアスーパーカーの領域へ
全国のランボルギーニのオーナーが集まる「Lamborghini DAY JAPAN 2022」が開催された。それに先駆けて行われたプレスカンファレンスでは、ウルス ペルフォルマンテが日本でお披露目された。
このモデルの特徴は、搭載する4L V8ツインターボエンジンの最高出力が666psに高められたことに加え、カーボンのボディパーツやチタン製のエキゾーストシステムによって車両重量が47kg軽量化されていること。さらにダウンフォース量の向上やトレッドの拡大、20mm車高を下げるなどして走行性能を高めている。
そのパフォーマンスは、0→100km/h加速が3.3秒、最高速度は306km/hというから、ウルスをさらにハイパフォーマンスに、そして運転の楽しさをより高めたモデルと言えるだろう。
イタリアから同イベントに駆けつけたアウトモビリ・ランボルギーニのステファン・ヴィンケルマンCEOは「ウルスをより良いものにするためにペルフォルマンテが誕生しました。ウルスはスーパーSUVから真のスーパースポーツへと生まれ変わったのです」とコメント。
2024年にはウルスのPHEVが登場
またウルスの今後については「2024年にはウルスもV8ツインターボがプラグインハイブリッド仕様になります。その後さらに追加モデルが登場するサプライズもあるかもしれません」と明かした。
2022年はウラカン テクニカにはじまり、このウルス ペルフォルマンテ、ウルスSの発表、まもなくウラカン ステラートがワールドプレミアと話題は尽きない。
そして23年はハイブリッドパワートレーンを搭載するニューモデルも控え、いよいよ本格的にランボルギーニの電動化が始まることになるが、ヴィンケルマンCEOは「ランボルギーニはサステナブルを追いかけながらも夢を与えるクルマを作り続けることが大切」と語りかけた。
このプレスカンファレンスの後には、ランボルギーニオーナーたちによるパレードランが行われた。夕刻、有明ガーデンパークに集合した新旧150台以上のランボルギーニは、ヴィンケルマンCEOの挨拶の後、日比谷、有楽町、銀座というルートでゴールとなる海の森水上競技場を目指して夜の東京を駆け抜けた。
オーナーならずとも心が躍るランボルギーニ尽くしの一日。あらためてランボルギーニのクルマの魅力を感じたとともに、とてもいい夢を見させてもらった。(文:Motor Magazine編集部 中村圭吾/写真:永元秀和)