DSオートモビルのキーパーソンとなる、バステァン・シュップ氏とベトリアス・フシェCEOのふたりが来日、本誌は単独インタビューの機会を得た。時間の許されるかぎり、DSブランドの現状や今後の予定などを聞いた。(聞き手:千葉知充 Motor Magazine編集長/Motor Magazine2023年2月号より)

新ブランディング方針「French art of TRAVEL」とは?

画像: 写真左はDSオートモビルブランドのマーケティング&コミュニケーションのダイレクターBastien Schupp(バスティアン・シュップ)氏、右がDSオートモビルブランドのチーフエグゼクティブオフィサーのBéatrice Foucher(ベアトリス・フシェ)氏 。シュップ氏は、アウディ、ルノー、日産、インフィニィなどで自動車業界で25年以上の経歴を持ち、マーケティングの要職を歴任してきた。ベアトリス・フシェCEOは、プロダクトおよびBEVの分野で特筆すべき実績を持ち、とくにプロダクトポートフォリオの国際化を主導した経歴を持つ。2020年1月に就任。

写真左はDSオートモビルブランドのマーケティング&コミュニケーションのダイレクターBastien Schupp(バスティアン・シュップ)氏、右がDSオートモビルブランドのチーフエグゼクティブオフィサーのBéatrice Foucher(ベアトリス・フシェ)氏 。シュップ氏は、アウディ、ルノー、日産、インフィニィなどで自動車業界で25年以上の経歴を持ち、マーケティングの要職を歴任してきた。ベアトリス・フシェCEOは、プロダクトおよびBEVの分野で特筆すべき実績を持ち、とくにプロダクトポートフォリオの国際化を主導した経歴を持つ。2020年1月に就任。

千葉知充 来日の目的は何ですか。

バスティアン・シュップ氏(以下シュップ) 貴方のインタビューのためですよ(笑)。日本のDSチームとマーケティングプランを話し合いにきました。さらに日本のお客様と会う機会もあって有意義な時間を過ごせました。

ベアトリス・フシェCEO(以下フシェCEO) 日本チームのみなさんと一緒に対面で話をすることで、私たちがどういったサポートができるかなどを考えることです。渡航が解禁されて、重要な国を訊ねていますが、日本は重要な国ですからやってきました。

千葉 日本市場はどう見えますか。

シュップ DSは日本に適応しています。日本の人たちはとてもフランスに興味があり、フランスのラグジュアリーが好きです。また日本は洗練されていて、たとえば着こなしや細かいところへの気配りなどです。そうしたところに目が行く人たちは、DSの持つ匠の技に気が付いてもらえます。

フシェCEO コロナ禍の数年間で日本の行動や趣味、仕事の仕方など変わりましたか?とチームに聞いてみました。すると日本の社会も変わっているという答えが返ってきました。それは私たちにはすぐにわかるものはありませんから、DSがどういったものをお客様にもたらすべきなのかなどを話し、継続的にお客様の期待に応えられるようにしたいのです。

千葉 新しいブランディング方針「French art of TRAVEL」ですが、これはどのようなことですか。

シュップ これにはふたつの柱があります。ひとつはプロダクトで、静粛性や快適性、マテリアル、クラフトマンシップなどです。そしてもうひとつがエクスペリエンスです。若い世代のお客様はエクスペリエンスに注目している人が多く、そのためトラベル部分を構築するためテストしています。

千葉 文字どおりフランス芸術に触れるということなのですか。

シュップ はい、フランスにリンクしています。普通のものではなく、フレンチのラグジュアリーブランドとして特別なエクスペリエンスです。たとえばデザイナーとコラボレーションしてアトリエを訪れるなどですが、フランスらしさは、つねに意識しています。

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