2023年1月13日、ホンダは幕張メッセで開催中の東京オートサロン 2023の会場で、ホンダ・レーシング(以下、HRC)で開発中の「シビック タイプR-GT コンセプト」を発表した。

2024シーズンのスーパーGTで、スープラやZと鎬を削りあう!

今回の東京オートサロン 2023で、ホンダは「スポーツ e:HEV」と「モータースポーツ」を2本の柱として、さまざまな車両を出展した。

画像: 本田技研工業の篠原邦治 商品ブランド部長(写真左)と、HRCの渡辺康治 代表取締役社長。

本田技研工業の篠原邦治 商品ブランド部長(写真左)と、HRCの渡辺康治 代表取締役社長。

「スポーツ e:HEV」では、2022年に発売されて好評のシビック e:HEVと、2023年4月発売予定のZR-Vを展示。「モータースポーツ」では、スーパーGTに参戦中のNSX-GTやスーパー耐久に参戦しているシビック タイプRなど、さまざまな車両を展示していたが、メインステージの車両はプレスカンファレンスまでヴェールに覆われたままだった。

本田技研工業の篠原邦治 商品ブランド部長のあいさつのあと、HRCの渡辺康治 代表取締役社長の紹介とともにアンヴェールされた車両の名は、「シビック タイプR-GT コンセプト」。その名が示すように、究極のピュアスポーツ性能を追求したシビック タイプRをベースとして開発中のレース専用車両のデザインの方向性を示すコンセプトモデルだ。

もちろん、シビック タイプRがベースとはいえ、それはボディデザインだけであって、専用のシャシやパワートレーンは現在のスーパーGTに参戦しているNSX-GTからキャリーオーバー(つまり駆動方式はFR)される部分も多いはず。

だが、スーパーGTは2024年シーズンからe-フュエルを導入するなど、車両規則の改定が予定されている。HRCでは、2024年シーズンからスーパーGTのGT500クラスでの参戦を目指して、このシビック タイプR-GT コンセプトの開発を進めていく。

ただし今回の展示車は、あくまでもコンセプトモデルのモックアップで、パワートレーンはもちろんインテリアも未公開だった。ホンダとHRCでは、まずはNSXによる最終シーズンとなる2023年のスーパーGTでタイトル奪還を目指し、2024年の開幕戦にはチャンピオンナンバーを付けたシビック タイプR-GTをデビューさせたいという意向のようだ。

なお、この車両は東京オートサロン 2023を皮切りに、ファンが見ることのできる機会を提供していくというから、スーパーGTが開催されるサーキットなどで展示されることもあるだろう。スーパーGTは2023年シーズンの開幕前だが、シビック タイプR-GTの登場する2024年シーズンに早くも思いを馳せてしまいそうだ。

画像: 大型のリアウイングとディフューザーは、スーパーGTのGT500マシンらしいものだ。

大型のリアウイングとディフューザーは、スーパーGTのGT500マシンらしいものだ。

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