最高出力は550psまで向上。軽量化も徹底
スペシャルエディションとして、カーボンファイバー製のルーフ、ボンネット、フロントスプリッター、フロントエアインテーク、エクステリアミラーキャップ、リアディフューザー とリアスポイラーを採用する。
「スタンダード仕様」でさえクラス随一のパフォーマンスを誇るBMW M3の中でも、ひときわピュアなダイナミック性能を磨きぬいた特別な仕様が「BMW M3 CS」。
今回発表された新型では、CFRPを多用してさらなる軽量化を実現しながら、エンジン出力を向上、シャーシセットアップにも特別なチューニングを施すなど、サーキットを始めとする絶対性能をさらなる高みへ引き上げている。
もっとも注目すべきトピックは、クランクケース、シリンダーボア、クランクシャフトなど内部構造から見直して摩擦損失を低減するとともに、ツインスクロールターボの過給圧アップなどの改良が施された3L 直6ユニットのパワーアップだろう。
最高出力は550psに達し、最大トルクは650Nmを発生。8速Mステップティプトロニックトランスミッションと全輪駆動システムとの組み合わせによって、0→100km／ｈ加速は3.4秒、0→200km／ｈ加速も11.1秒でこなす俊足ぶりを見せる。
DSCシステムやMダイナミックモードなどの再調整とともにシャーシ系のチューニングも最適化。ステアリングの応答制度向上も含め、とくにサーキットなど高速走行時のさらなるポテンシャルアップが実現されているという。
あらゆる意味で「特別感」を増した新しいBMW M3 CSは、2023年3月からミュンヘン工場で生産を開始。アメリカ、ドイツ、イギリスに加え、日本市場への導入も予定されている。
過給圧は1.7から2.1バールに引き上げられ、650Nmの最大トルクを2750rpmから発生する。エンジンルーム用には、高精度ストラットブレースも装備。
■BMW M3 CS
●全長×全幅×全高=4795×1918×1438mm
●ホイールベース=2857mm
●車両重量=1765kg
●エンジン=直6DOHCターボ
●排気量=2993cc
●最高出力=550ps（405kW）/6250rpm
●最大トルク=650Nm/2750-5950rpm
●トランスミッション=8速DCT
●駆動方式=FR
