グルメ、ショッピング、そして憩いの大型SA
東京を出発して、箱根の山を抜ければ関東地方は終わり。その先は東海地方となります。東名高速で箱根を越えた最初にある大型SAが、「EXPASA(エクスパーサ)足柄」です。歴史があり、規模も大きいSAで、普通のSAを超えたエリアとして特別に「EX」をプラスしたブランド名が与えられています。グルメ、ショッピング、そして憩いまで、普通のSAよりも充実しているというわけです。
実際に、食事やおみやげを提供するお店が充実しているだけでなく、入浴施設「足柄浪漫館 あしがら湯」や足湯カフェ、マッサージ、ドッグランまでを用意。SAを超えた特別なエリアとして充実のサービスが用意されています。
お店で焼いて提供する和のテイクアウト
そのEXPASA足柄(下り)で古くから販売され、そして人気となっているテイクアウトのグルメが「いかの姿焼きせん」(530円)です。販売しているのは、地元の農畜産物を扱う「足柄マルシェ」。
商品名に「せん」とあるので、おせんべいをイメージする人もいるかもしれませんが、ちょっと違います。これは「生のイカを、その場でプレスして焼いた」もの。仕入れたイカをお店でタレに漬けて、その後、プレス機を使って3分半ほど焼きます。使うのは生のイカ、タレ、そして薄い衣となるデンプンのみ。お店で、手作業でひとつずつ焼いていますから、タイミングが良ければ、焼き立てのアツアツをいただくこともできます。
今回は取材用に、目の前で焼いて、そしてカットしていただきました。1包装に1匹をそのまま使っていますから、ボリュームもたっぷり。
一口大にカットされたイカを口に放り込めば、「けっこう柔らかい!」というのが最初の印象。まだ、ほんのりと温かみのあるイカの甘みと、わずかにピリ辛のタレがほどよく調和します。干していませんから、スルメのような匂いはありません。新鮮なイカのおいしさに、箸がどんどんと進みます。
ちなみに、試食した残りは自宅に持ち帰ってから食べてみました。温めるときは堅くなるので電子レンジはNG。フライパンで軽く温めます。焼きたてよりも香りは少なくなっていましたが、落ち着いた味もなかなか。その場でいただくのも、帰ってからでも、両方いけるテイクアウトのグルメでした。