そのたくましさから、およそ電動化のイメージとほど遠い、「ダッジ」と「ラム」ブランドもついに電動化へと舵を切った。その革新はもはや、あらゆる想像を超えていく。
400Vのテクノロジーを使うダッジ チャージ デイトナSRT電動コンセプトカー
「クルマってへのはよ、内燃機関が本筋。誰が電気自動車なんて乗るかッ!」なんて、息巻いていた御仁がひとり、またひとりと影を潜めるご時世。
アメリカ・ハリウッド映画のカーアクションで欠かせないマッチョブランド「ダッジ」と「ラム」もいつまでもV8だとかOHVだとか言ってられないと考えたのか、いよいよ電動化への一歩を踏み出した。
まずは「ダッジ」だ。2022年の11月1日から4日までラスベガスで行われたカスタマーカーショー「セマショー2022」で、同ブランドの最強モデル「チャージ デイトナSRT」の電動コンセプトカーが出展されたのだ。
「エンジン音を轟かせないダッジ チャージなんて、アリ?」といった声があがったかどうかは知らないが、そのダイナミックなフォルムと足元を引き締めるカーボン製のホイールを見れば、ただものでないことは理解できる。
で、気になるのがパワーだが、400Vのテクノロジーが使われ、455~535hpと590hp、670hpまでのバージョンが用意されている。電動化モデルとはいえ、マッチョであることには変わりないようだ。
片や「ラム」。同ブランド初の電動ピックアップトラックのネーミングを「ラム1500REV」とすると、2月9日(米ミシガン・現地時間)に発表した。まだ詳細は明らかにされていないが、2024年より発売が開始されるという。
新たなアメリカンマッスルカーの歴史の1ページが、「ダッジ」と「ラム」により、これから刻まれようとしている。