2023年2月9-12日、WRC世界ラリー選手権開幕戦第2戦ラリー・スウェーデンが北部の都市ウーメオーを起点に開催され、Mスポーツ・フォードのオイット・タナックが優勝。2位にはヒョンデのクレイグ・ブリーン、3位にもヒョンデのティエリー・ヌーヴィルが入った。トヨタ勢はカッレ・ロバンペラの4位が最上位だった。
トヨタ優勝争いに絡めず、勝田もアクシデントに沈む
ラリー・モンテカルロに続く開幕2連勝を狙ったトヨタが完敗を喫した。
雪の多いスノーラリーではスタート順の早いドライバーたちが不利になるため、開幕戦好調だったトヨタ勢はやや不利かと思われていたが、今年のスウェーデンの状況は予想以上にトヨタにとって厳しいものになった。
本格的なラリーの開幕となる金曜日の午前中のステージこそなんとかライバルに喰らいついていたカッレ・ロバンペラ、エルフィン・エバンス、勝田貴元のトヨタの3人だったが、金曜日午後に入ると、さらなる試練が待ち受けていた。
まずこのラリーが初のワークスノミネート戦となる勝田が、スノーバンクにGRヤリスをヒットさせ転倒して脱落。ロバンペラも深く刻まれた轍にペースを上げられずに大きなタイムをロスを喫し、苦しいラリーとなっていく。
翌土曜日には、エバンスもスノーバンクに突っ込むなどペースを上げられず。結局、一度も優勝争いに顔を出せないまま、ロバンペラが4位、エバンス5位、勝田はリタイアというまさかの結果となってしまった。