2023年2月9-12日、WRC世界ラリー選手権開幕戦第2戦ラリー・スウェーデンが北部の都市ウーメオーを起点に開催され、Mスポーツ・フォードのオイット・タナックが優勝。2位にはヒョンデのクレイグ・ブリーン、3位にもヒョンデのティエリー・ヌーヴィルが入った。トヨタ勢はカッレ・ロバンペラの4位が最上位だった。

タナックがMスポーツ移籍後初勝利、健闘するブリーンに貫禄勝ち

画像: ラリー・スウェーデンを制したオィット・タナック。デイ3の土曜日にトップに立つとそのままペースをコントロールしてフィニッシュまで走り切った。

ラリー・スウェーデンを制したオィット・タナック。デイ3の土曜日にトップに立つとそのままペースをコントロールしてフィニッシュまで走り切った。

苦しむトヨタ勢を尻目に優勝を争ったのが、ヒョンデのブリーンとMスポーツ・フォードのタナックだった。

先行したのは金曜日に有利なスタート順だったブリーン。首位に立った勢いそのままに土曜午前もタナックを抑え込む。

しかし、土曜日午後のSS13でヒョンデi20Nにハイブリッドブースト不調というトラブルが発生。さらにフロントタイヤを摩耗させてタイムロスを喫してしまった。

同じステージではタナックのプーマにもスローパンクチャーが発生していたが、こちらは幸いにしてタイムにはさほど影響せず、ここで首位が交代する。

一旦主導権を奪うとさすがにチャンピオン経験者は手堅く、タナックはそのままペースをコントロールしてフィニッシュまで走り切った。

これでタナックはMスポーツへの復帰2戦目にして早くも優勝を達成。最終パワーステージでもロバンペラを上回り、ドライバーズ選手権ランキングでも首位に立つこととなった。

次戦は、3月16日から19日にかけて開催される「ラリー・メキシコ」。2020年大会以来の開催となるこのラリーは、今シーズン最初のグラベルイベントとなる。

画像: ラリー前半トップを快走したヒョンデのクレイグ・ブリーン。マシントラブルでのタイムロスが痛かった。

ラリー前半トップを快走したヒョンデのクレイグ・ブリーン。マシントラブルでのタイムロスが痛かった。

2023年 WRC第2戦ラリー・スウェーデン 結果

1位:O.タナック(フォード プーマ ラリー1)2h25m54.4s
2位:C.ブリーン(ヒョンデ i20 N ラリー1) +18.7s
3位:T.ヌーヴィル(ヒョンデ i20 N ラリー1)+20.0s
4位:K.ロバンペラ(トヨタ GRヤリス ラリー1)+25.1s
5位:E.エバンス(トヨタ GRヤリス ラリー1)+1m24.0s
6位:P-L.ルーベ(フォード プーマ ラリー1) +5m59.0
7位:E.ラッピ(ヒョンデ i20 N ラリー1)+7m42.4s
8位:O.ソルベルグ (シュコダ ファビアRS ラリー2) +7m48.1s
9位:O-C.ベイビー (フォルクスワーゲン ポロGTI R5) +8m30.4s
10位:S.パヤリ(シュコダ ファビアRS ラリー2) +9m03.2s

2023年 WRCドライバーズランキング(第2戦終了時)

1位 O.タナック(Mスポーツ フォード)41
2位 K.ロバンペラ(トヨタ) 38
3位 T.ヌーヴィル(ヒョンデ)32
4位 E.エバンス(トヨタ)29
5位 S.オジェ(トヨタ)26
6位 C.ブリーン(ヒョンデ)19
7位 E.ラッピ(ヒョンデ)15
8位 勝田貴元(トヨタ)8

2023年 WRCマニュファクチャラーズランキング(第2戦終了時)

1位 トヨタ 80
2位 ヒョンデ 66
3位 Mスポーツ フォード 51

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