2023年2月27日、メルセデス・ベンツ日本はプレミアムコンパクトハッチバックのAクラスと、同セダンのAクラスセダンのマイナーチェンジを発表、発売した。

ARナビゲーションをA200dに標準装備

現行のAクラスが日本市場で発表されたのは2018年10月のこと。ボディスタイルは従来モデルからキープコンセプトとしたコンパクトハッチバックだが、全長やホイールベースを伸ばすなどボディサイズを拡大することで室内空間を拡張。またメーターディスプレイとセンターディスプレイの画面を一体化させたインフォメーションディスプレイ採用など、革新的な要素を盛り込んで登場した。

画像: Aクラスのテールランプとリアディフューザーのデザインを変更している。

Aクラスのテールランプとリアディフューザーのデザインを変更している。

また翌年の2019年7月にはトランクリッドを設けた4ドアセダンモデルも追加して、4ドアクーペのCLAとはひと味違う使い勝手の良さを提供している。

さて今回、このAクラスとAクラスセダンがマイナーチェンジ、内外装を一部変更するとともにシステムを刷新して発売された。

エクステリアではボンネットフードにパワードームを採用、CLAと同様に縦に伸びる2本の盛り上がりをもたせることでスポーティさを高められている。またフロントノーズはサメの鼻先をイメージした逆スラントノーズとすることでフロントマスクにシャープさを加えている。

このほかにも、リアデフューザーやテールランプ、またAMGラインのフロントグリルにスリーポインテッドスターを無数にちりばめたデザインを取り入れるなど改良も行われている。

よりリアルな視点でルートを案内。より直感的なドライブを可能に

インテリアではカーナビゲーションや先進運転支援システム(ADAS)の操作を、ハンドルから手を放さずに完結できるよう、ステアリングホイールのデザインを変更。またハンドルリムに静電容量式センサーを採用、アダプティブクルーズコントロール(ディスタンスアシスト・ディストロニック)使用時にハンドルを両手で保持していれば、操舵力をかけなくても保持していると感知されるようになった。

画像: 今回の一部改良で操作系がシンプル化。タッチパッドは廃止となった。

今回の一部改良で操作系がシンプル化。タッチパッドは廃止となった。

従来から採用されているインフォテインメントシステム「MBUX」も進化している。声で操作できる範囲を目的地設定や電話機能などに加えて、空調機能や照明関連にも広げている。もちろんセンターディスプレイへのタッチ操作も可能。ただし、従来までセンターコンソールに採用してディスプレイ操作をできるタッチパッドは、MBUXの進化やユーザーの声を反映して廃止となった。

さらにSクラスやEクラスなどをはじめとする上級モデルに採用されてきた「MBUX ARナビゲーション」をA200dに標準装備、A180にオプション設定される。従来のカーナビでは目的地への経路を「地図画像」に重ねて表示していたが、AR(拡張現実)を取り入れることにより進行方向に広がる実際の景色をカメラを介して画面の一部に映し出し、進むべき道路に矢印を表示するのだという。これにより、より直感的に道筋を判断できるというものだ。

グレード展開はハッチバック/セダンともにふたつ。136ps/200Nmを発生する1.4L 直4ガソリンターボエンジンを搭載したA180と、150ps/320Nmを発生する2L 直4ディーゼルターボエンジンを搭載したA200dとなる。

メルセデス・ベンツ Aクラス ラインナップ

A180(1.4Lガソリンターボ+7速DCT):498万円
A180 セダン(1.4Lガソリンターボ+7速DCT):505万円
A200d(2Lディーゼルターボ+8速DCT):558万円
A200d セダン(2Lディーゼルターボ+8速DCT):570万円

メルセデス・ベンツ A200d 主要諸元 ※<>内はセダン

●全長×全幅×全高:4430×1800×1440mm<4560×1800×1445mm>
●ホイールベース:2730mm
●車両重量:1490kg<1500kg>
●エンジン:直4ディーゼルターボ
●総排気量:1949cc
●最高出力:110kW(150ps)/3400-4400rpm
●最大トルク:320Nm/1400-3200rpm
●トランスミッション:8速DCT
●駆動方式:FF
●燃料・タンク容量:軽油・43L
●WLTCモード燃費:19.1km/L
●タイヤサイズ:205/55R17
●車両価格(税込):558万円<570万円>

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