2023年3月17日、F1第2戦サウジアラビアGPがサウジアラビア第二の都市ジェッダの市街地コース(ジェッダ・コーニッシュ・サーキット)で開幕する。レッドブルの1-2フィニッシュで幕を開けた2022年F1シーズンは、今後どのように展開していくのか。決勝は3月19日日曜日に行われる。
F1マシンはほぼ全域で全開、市街地としては異例なほどの超高速コース
ジェッダの市街地コースはバーレーンGPとは大きく特性の異なるサーキット。フェラーリ、メルセデスはどう挽回してくるのか、バーレーンで3位入賞を果たしたアストンマーティンの速さは本物か。
開幕戦バーレーンGPから中1週、F1は早くも2戦目を迎える。ここでの注目はコースレイアウトの大きな違い。バーレーンGPが行われたサヒールサーキットがストップ&ゴーのトラクション重視のコースであったのに対し、サウジアラビアGPが行われるジェッダの市街地コースは全セクションほぼエンジン全開となる超高速レイアウトになる。
1周6.174kmのコースに27のコーナーが配置されるが、ターン1のシケインから超高速コーナーを経て、12度のバンク角を持つターン13で折り返すと、再び流れるような高速コーナーが続く。F1マシンでは、1コーナー、13コーナー、最終コーナーをのぞき、全コースほぼエンジン全開。
トラックの多くの部分は狭く、ランオフエリアも広くないが、市街地コースとしては異例なほど高速となる。昨年のグランプリでは平均速度240km/h以上というスペクタクルな戦いが展開されたが、今年もバーレーンGPとはまた違ったレースを見ることができるはずだ。
なお、決勝レースのスタートはバーレーンGPよりも遅く、日没後の気温が下がる中で始まるナイトレースとなる。
今年もおそらく1ストップの戦い、ポイントはセーフティカーのタイミングか
昨年のサウジアラビアGPは、ポールポシジョンから首位を快走していたセルジオ・ペレス(レッドブル)がセーフティカーのタイミングで4番手に後退すると、シャルル・ルクレール(フェラーリ)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の一騎討ちとなり、壮絶なバトルを制したフェルスタッペンが優勝を飾った。
終盤までなかなかルクレールのDRS圏内に入れなかったフェルスタッペンだったが、残り10周を切ると一気にペースを上げてアタックを開始。抜きつ抜かれつの攻防の末、残り3周で見事なオーバーテイクを見せた。
【参考】2022年F1第2戦サウジアラビアGP決勝 結果
1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル)50周
2位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+0.549s
3位 55 C.サインツ(フェラーリ)+8.097s
4位 11 S.ペレス(レッドブル)+10.800s
5位 63 G.ラッセル(メルセデス)+32.732s
6位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー)+56.017s
7位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+56.017s
8位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・レッドブル)+62.946s
9位 20 K.マグヌッセン(ハース・フェラーリ)+64.308s
10位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+73.948s
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22 角田裕毅(アルファタウリ・レッドブル) 出走せず
ファステストラップ:16 C.ルクレール(フェラーリ)1:31.634
タイヤを供給するピレリは、サウジアラビアGP開幕にあたって「昨年のレースではセーフティカーの影響もあって多くのドライバーが、早めのタイヤ交換を行い、1ストップでそのまま走り切りました。フェルスタッペンとルクレールはハードタイヤで終盤素晴らしいレースを繰り広げ、フェルスタッペンがコンマ5秒差で勝利しました。過去2度のサウジアラビアGPのデータはセーフティカーの影響で分析が難しいところがありますが、昨年と同じコンパウンド(ハード=C2 、 ミディアム=C3、 ソフト=C4)としました。ジェッダ市街地サーキットは最速のストリートコースです。今年は、縁石が滑らかになる一方で、エスケープロードにランブルストリップが設けられました。またコーナーの壁が一部変更され視界も改良されています。バーレーンGPではトラクションとブレーキングが重要でしたが、ここではトラクションとブレーキングは厳しくなく、横方向の力が主にタイヤに影響を与えます。サウジアラビアGPもバーレーンに続いてナイトレースになりますが、スタート時間は2時間も遅くなるので条件は大きく変わるでしょう」と分析している。
F1第2戦サウジアラビアGPは3月17日16時30分(日本時間22時30分)からのフリー走行1回目で開幕、予選は3月18日20時(日本時間19日2時)、決勝は3月19日20時(日本時間20日2時)に開始される。
2023年F1第2戦サウジアラビアGP タイムスケジュール
フリー走行1回目:3月17日16時30分〜18時30分(日本時間22時30分〜23時30分)
フリー走行2回目:3月17日20時〜21時(日本時間18日02時〜03時)
フリー走行3回目:3月18日16時30分〜18時30分(日本時間22時30分〜23時30分)
予選:3月18日20時〜21時(日本時間19日02時〜03時)
決勝(50周):3月19日20時〜(日本時間20日02時〜)