SUPER GT、スーパー耐久、TCRジャパン参戦の4台をサポート
アウディジャパンは2016年よりカスタマーレーシング活動を開始。パーツトレーラーを全国のサーキットに配備して、レースに参戦するカスタマーチームをサポートしている。今年も専用のトレーラーに、ボディ、トランスミッション、エンジンなど、約3400アイテム、約1万1300点にも及ぶ部品を積載し、いかなるレース展開にも対応できるように体制を整えて、チームと共にサーキットを転戦する。
今シーズンは、SUPER GT GT300クラスにアウディR8 LMSで参戦する1チーム1台、スーパー耐久シリーズST-ZクラスにアウディR8 LMS GT4で参戦する2チーム2台、TCRジャパンシリーズにアウディRS 3 LMSで参戦する1チーム1台の合計4チーム4台にレース車両を供給、カスタマーサポートを行う。
SUPER GT GT300クラスのアウディR8 LMSは、カスタマーレーシングの最高峰に位置するモデルで、今シーズンは第2世代の最新仕様「R8 LMS GT3 evo II」を投入。これまでGT500やスーパーフォーミュラで活躍してきたチームルマン(Team LeMans)がチャンピオンを狙う。
スーパー耐久シリーズST-Zクラスには、「R8 LMS GT4」の2台体制で参戦。R8 LMS GT4はより市販車のR8に近いモデルで、市販車と60%以上の構成部品を共有しており、安全性、耐久性、整備性が高く、コストパフォーマンスに優れている。今シーズンは、Techno FirstとTeam Hitotsuyamaが参戦する。
TCRジャパンシリーズは4ドアまたは5ドアの、2Lターボエンジンを搭載した前輪駆動モデルによるレース。アウディがこのカテゴリーのために開発したモデルは「RS3 LMS」で、昨年シリーズチャンピオンを獲得したバースレーシングプロジェクト(BRP)が参戦する。
アウディはドイツや日本だけでなくグローバルでカスタマーレーシング活動を行っており、昨シーズンは過去最高の年間76のタイトルを獲得。TCR、GT4、GT2、GT3の各カテゴリーの年間合計806レースに参戦し、3つの24時間レースを含む合計290回の優勝、勝率36%を達成した。
一方、アウディはワークス活動にも積極的な姿勢を見せ、昨年、2026年からのF1世界参戦を正式発表。ダカールラリーには2022年よりプロトタイプの「RS Q e-tron」で参戦を開始している。
アウディスポーツカスタマーレーシング2023年参戦体制
●SUPER GT(GT300:GT3)
#6 Team LeMans/DOBOT Audi R8 LMS
(片山 義章、ロベルト メリ ムンタン、神 晴也)
●スーパー耐久(ST-Z:GT4)
#21 Audi Team Hitotsuyama /ファンディーノAudi R8 LMS GT4
(山脇 大輔、神 晴也、ショーン・ウォーキンショー、阿野 雄紀、高木 真一)
#34 TECHNO FIRST/SUN'S TECHNO Audi R8 LMS GT4
(加納 政樹、大草 りき、安田 裕信)
●TCR ジャパン(TCR)
#17 バースレーシングプロジェクト(BRP) /BRP Audi Mie RS 3 LMS
(鈴木 建自)