2023年3月31日、F1第3戦オーストラリアGPがメルボルンのアルバートパーク・サーキットで開幕する。第1戦、第2戦では連続してレッドブルが1-2フィニッシュを達成、ライバルを圧倒する速さを見せつけたが、オーストラリアでもその流れは続くのか。それともフェラーリ、メルセデスがレッドブルの連勝にストップをかけるのだろうか。

大幅なレイアウト変更が行われ、高速指向のサーキットに

2023年のF1グランプリはレッドブルの圧倒的な速さで始まった。第2戦サウジアラビアGPではマックス・フェルスタッペンが予選のドライブシャフトトラブルで15番手スタートとなりながら2位でフィニッシュ、レッドブルの段違いの速さが浮き彫りになった。

画像: アルバートパーク・サーキット。普段レースに使っていないため初日の路面は汚れているが、セッションを重ねるごとに急速に改善されていく。

アルバートパーク・サーキット。普段レースに使っていないため初日の路面は汚れているが、セッションを重ねるごとに急速に改善されていく。

ライバルとなるはずのフェラーリとメルセデスは優勝争いどころか表彰台さえ手に入れられない状況で、第3戦オーストラリアGPの結果次第では、3強のチャンピオン争いではなく、レッドブルのチーム内でのチャンピオン争いになっていきそうだ。

では、オーストラリアGPはどんなレースになるのか、まずレースが行われるアルバートパーク・サーキットのコースを見てみよう。

メルボルンの公園(アルバートパーク)内の人工湖を周回する一般道と駐車場を使ったサーキットは、F1グランプリのために特別に作られる半公道サーキット。

画像: アルバートパーク・サーキットのコースレイアウト。全長5278mでコーナー数は14。2022年のコース改修に伴い、より高速に、よりオーバーテイクしやすいように変更された。

アルバートパーク・サーキットのコースレイアウト。全長5278mでコーナー数は14。2022年のコース改修に伴い、より高速に、よりオーバーテイクしやすいように変更された。

コースレイアウトは高速で進入する90度コーナーが多くあるストップ&ゴータイプで、ブレーキングとトラクション性能が問われる設定だが、2022年のコース改修に伴いシケインを高速コーナーに変えるなどのレイアウト変更が行われ、以前ほど特殊なコースではなくなった。

それでも、埃や砂利で汚れた状態からセッションごとに急速に改善されていく路面や、公園の木々による影がもたらす路面温度変化、秋に向かう中でコース上に舞う落ち葉による滑りやすさなど、ほかのコースではあまり見られない要素が多く、マシンセッティングは難しい。

またランオフエリアが狭いためアクシデントが起こりやすく、セーフティーカーの出動回数が多いのも特徴で、これがレース戦略を難しくする。予選順位が重要なことは変わらないが、予選結果がそのまま決勝結果につながるとは言えないだろう。

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