「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、メルセデス・ベンツ Eクラスだ。

最新の予防安全システムを実体験。効果は絶大

画像: 新エンジンによる走りっぷりは、瞬発力のあるトルクの出方をするようになった印象だ。

新エンジンによる走りっぷりは、瞬発力のあるトルクの出方をするようになった印象だ。

まず会場の駐車場で障害物に向かって走り、自動ブレーキにより車速80km/h以下であれば衝突を回避できることを確認。ただし、この機能ではあくまでドライバーの操作が優先され、アクセルもハンドルも操作していない惰行状態のときのみ作動する設定となっていて、ちょっと条件が限定的すぎる気もするところだが、動作はとても的確で頼もしい。

公道で追従モードを試すと、とてもスムーズに完全停止まで自動的にやってくれる。名称に「アクティブ〜」と付く2点には、既存の警報を発する機能に加えて、4輪個別に軽くブレーキをつまんで自然な感じで元の車線に引き戻してくれる機能が加わった。

いろいろなパターンを試したが、車線逸脱については車線の表示が薄かったり、故意の車線変更と判断されたケースは作動しない。角度が浅く、本当にうっかりフラッと逸脱しそうになった状況のときに限り作動する。ブラインドスポット〜も同様。ドアミアーに配された三角のモニターが常に視野の中にあって、意識しなくても作動状況を確認できるところもいい。

これらのシステムは、すべて安全運転に大いに寄与してくれるものばかり。メルセデスが究極的に目指す事故ゼロの社会も、いつの日か本当に実現するかもしれない・・・!? そう思わずにはいられない、期待大の予防安全システムだった。

画像: 4マチックやV8搭載モデルは左ハンドルだが、それ以外のグレードは右ハンドルとなる。カーナビも標準装備。

4マチックやV8搭載モデルは左ハンドルだが、それ以外のグレードは右ハンドルとなる。カーナビも標準装備。

メルセデス・ベンツ E300 ブルーエフィシェンシー ステーションワゴン アバンギャルド 主要諸元

●全長×全幅×全高:4900×1855×1500mm
●ホイールベース:2875mm
●車両重量:1850kg
●エンジン:V6 DOHC
●総排気量:3497cc
●最高出力:185kW(252ps)/6500rpm
●最大トルク:340Nm(34.7kgm)/3500-4500rpm
●トランスミッション:7速AT
●駆動方式:FR
●燃料・タンク容量:プレミアム・80L
●JC08モード燃費:12.0km/L
●タイヤサイズ:245/45R17
●当時の車両価格(税込):755万円

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