「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、メルセデス・ベンツ Eクラスだ。

メルセデス・ベンツ Eクラス(2011年:一部改良)

画像: グリル内のレーダーセンサーやフロントウインドー上のカメラなどで衝突回避や車間を調整するレーダーセーフティパッケージを設定。

グリル内のレーダーセンサーやフロントウインドー上のカメラなどで衝突回避や車間を調整するレーダーセーフティパッケージを設定。

メルセデス・ベンツ Eクラスが一部改良された。内外装に大きな変更はないが、レーダーセーフティパッケージを19万円でオプション(上級車種では標準)設定したり、アイドリングストップ機能搭載車を増やすなど、かなり充実した内容だ。

今回のEクラス大幅改良のポイントは2点。まず1点めはE250を除く各モデルに新しいパワートレーンが搭載されたこと。そこで、シリーズの中でも売れ筋となりそうなE300のワゴンで走ってみた。新しいV6エンジンは従来よりも振動が小さくスムーズで、瞬発力のあるトルクの出方をするようになった印象だ。新設定されたアイドリングストップ機能の停止〜再始動のマナーも極めてジェントルだ。また、これまでE350に設定されていた4マチック(4WD)がE300に変更された点も新しい。

ポイントの2点めは装備の進化で、詳細は省略するが、注目は全車に設定された最新の予防安全システム「レーダーセーフティパッケージ(以下、RSP)」だ。メルセデス・ベンツはこれまでも優れた安全装備を用意していたが、RSPには従来の中長距離用77GHz(ギガヘルツ)に加え、近距離をカバーする24GHzのミリ波レーダーを世界初採用。これにより非常停止から前車追従まで、さらに幅広い利用が可能となった。

RSPには、具体的には、「プレセーフ ブレーキ」「アクティブ ブラインドスポット アシスト」「ディストロニック・プラス」「ブレーキアシスト プラス」「アクティブ レーンキーピング アシスト」という5つの機能が備わる。

This article is a sponsored article by
''.