荒れた天候を味方につけた18号車が開幕戦を制す
2023年シーズンも例年通り岡山国際サーキットで開幕を迎えた。天候が変わりやすく、クラッシュも多かった波乱のレース、GT300クラスを制したのは予選で下位に沈んでしまった18号車だった。
スタート、そして序盤に大きな波乱はなかったが、7周目から雨が降り始めると状況が一転した。15周目には雨が激しくなり豪雨が凄まじい勢いでサーキットをヘビーウェットな路面へと変えていく。6号車DOBOT Audi R8 LMSのコースオフ、11号車GAINER TANAX GT-Rがバックストレートでストップ。さらに360号車RUNUP RIVAUX GT-Rもピットロード出口でストップするなど荒れた展開となり、SC(セーフティカー)が導入された。
レースが再開されると路面は次第に乾いていき、レースが半分を消化する頃にはドライタイヤを履くチームのタイムが良く、これをみた上位勢もピットインしドライタイヤに履き替える。この隙にトップに立っていたのがすでにドライバー交代とドライタイヤへの交換を済ませていた18号車だった。
トップにたった18号車だったが、再び雨が降り始め、9号車PACIFIC ぶいすぽっ NAC AMGと、88号車JLOC ランボルギーニ GT3の接触があり、再びSCが出動する。また、サーキット周辺で落雷が確認されたことから、事故処理にあたっていたマーシャルの安全を確保するべく赤旗が掲示された。
その後レースが再開されるも天候悪化により再び赤旗が出され、レース最大延長時間の16時30分まであと10分に迫る。三たびSC先導によりレースは再スタートを切ったが、すぐさま赤旗となり順位が変わることなくレース終了が決定された。この時点でトップに立っていた18号車が優勝し、2位は65号車、3位には244号車が入っている。