2023年4月21日から23日、FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦ラリー・クロアチアが首都ザグレブを起点としてターマック(舗装路)を舞台に開催される。ラリー・クロアチアはグリップ変化を読むのが難しいトリッキーなイベントとして知られているが、今年はどんな展開となるのだろうか。

新ステージは1カ所、昨年とほぼ同じステージレイアウト

ラリーの中心となるサービスパークは、今年も首都ザグレブ中心部の見本市会場「ザグレブ・フェア」に置かれ、ステージは隣国スロベニアに近いクロアチアの北部に設定される。

画像: 2023年ラリー・クロアチアのステージマップ。ステージは全20本で合計距離は301.26kmとなる。

2023年ラリー・クロアチアのステージマップ。ステージは全20本で合計距離は301.26kmとなる。

ラリーは20日木曜日にシェイクダウンとザグレブでのセレモニアルスタートが行われ、競技は21日金曜日からスタート。ステージの多くは昨年の大会と重なり、テクニカルで曲がりくねったセクションもあれば、ジャンプやクレスト(丘越え)を含むハイスピードで流れるようなセクションもある。デイ1はザグレブの西側エリアが舞台となり、4本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。8本のステージの合計距離は130.18kmとなる。

デイ2の22日土曜日は南西に舞台の中心を移し、4本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。SS12/16はアドリア海に面したリエカの町の近郊で行われる。

そして最終日となる23日日曜日のデイ3は、ザグレブの北側で2本のステージを各2回走行。そのうち、SS18の再走ステージとなる最終のSS20は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。

ステージは全20本で合計距離は301.26km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1649.62kmとなる。

ドライバーズランキング、マニュファクチャラーズでトップを走るトヨタは、マニュファクチャラーチーム3人目のドライバーにセバスチャン・オジェを起用。オジェは今シーズン開幕戦ラリー・モンテカルロと第3戦ラリー・メキシコに出場して両ラリーで優勝、ドライバー選手権首位につけている。勝田貴元はTGR WRCチャレンジプログラムからの出場となる。

2023年 WRCドライバーズランキング(第3戦終了時)

1位 S.オジェ(トヨタ)56
2位 T.ヌーヴィル(ヒョンデ)53
3位 K.ロバンペラ(トヨタ) 52
4位 O.タナック(Mスポーツ フォード)47
5位 E.エバンス(トヨタ)44
6位 C.ブリーン(ヒョンデ)19
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9位 勝田貴元(トヨタ)8

2023年 WRCマニュファクチャラーズランキング(第3戦終了時)

1位 トヨタ 107
2位 ヒョンデ 100
3位 Mスポーツ フォード 73

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