2023年4月25日(現地時間)、ダイムラーAGが新型「メルセデス・ベンツEクラス」(W214型)を発表した。2月には先行して先進のインフォテイメントシステムが紹介され、発表への期待が高まっていた。販売開始は欧州で2023年夏が予定されていて、価格はまだ発表されていない。まずは第一報をお届けしよう。

伝統と電動化・デジタル化といった先進性の「橋渡し」

Eクラスの歴史は古く、その源流とされる1946年発表のW136/191型以来、常に時代に先駆けて革新的な技術を採り入れ、世界中の自動車メーカーからお手本とされる「プレミアムセダンの指標」となってきた。

画像: 均整のとれたプロポーション。オーバーハングは短く、ホイールベースは2961mmと現行よりも20mm延長された。

均整のとれたプロポーション。オーバーハングは短く、ホイールベースは2961mmと現行よりも20mm延長された。

今回発表された新型「メルセデス・ベンツEクラス」(W214型)はそうした伝統と電動化・デジタル化といった先進性を併せ持つ、ふたつの時代の「橋渡し」となるべく開発されたという。それは外観からも感じられ、フロントまわりには電気自動車のEQEを思い起こさせるブラックグリルデザインが採用されている。

今回はまずセダンを発表、ステーションワゴンは遅れての登場となる。

ボディスタイルは伝統的な3ボックスを継承。ボディサイズは全長4949mm、全高1468mm、全幅1880mmと、現行モデルよりも「長く、広く、低く」なった。ボンネットが長く、オーバーハングが短めのスポーティなデザインで、フラットな格納式ドアノブがスタイリッシュな印象をさらに強めている。

モデル構成は、2L直4ガソリンターボの「E 200」、2L直4ディーゼルターボの「E 220 d/E 220 d 4マティック」、2L直4ガソリンターボに電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドの「E 300 e/E 300 e 4マテッィク」、そのハイパワーバージョンの「E 400 e 4マティック」をラインナップ。

ガソリンとディーゼルエンジンは「ISG(Integrated Starter-Generator)」を搭載するマイルドハイブリッドで、全モデルが電動化されたことになる。なお、直列6気筒エンジンは遅れて登場する予定だという。

サスペンションは定評のある前4リンク、後5リンクで、オプションでエアサスペンション、リアホイールステアリングが設定される。

ダッシュボード全面を覆い尽くす「MBUXスーパースクリーン」

多くの点で注目を集める新型Eクラスだが、中でもハイライトとなるのがインテリアだ。

画像: 未来感にあふれたインテリア。状況に応じてアンビエントライトが変化、室内の雰囲気が変わる。

未来感にあふれたインテリア。状況に応じてアンビエントライトが変化、室内の雰囲気が変わる。

メーターパネル用とインフォテインメント用の2枚の液晶パネルを標準で装備し、オプションで助手席用のパネルを選択すると、スクリーンがダッシュボード全面を覆い尽くす、未来感のあふれた「MBUXスーパースクリーン」となる。

エンターテイメントパッケージの「MBUXエンターテイメント プラス」は、5G移動通信システムとのとのマッチングで音楽や映像、ゲームなどをすばやく、そしてクリアに楽しむことができる。また、新たにドライバー用カメラを用意。運転時の視線を検知し、システムが安全であることを認識した場合、ダッシュボードのモニターにテレビ映像や映画などを表示。移動時でも助手席や後席の乗員が楽しめる。

さらに、サウンドに合わせてアンビエントライトを変化させたり、デジタルベントコントロールで室内を快適に保つシステムも盛り込まれている。

販売は欧州でこの夏からスタートする予定で、欧州でもまだ価格が明らかになっていない状況で、日本導入についてのアナウンスはこれからということになる。

メルセデス・ベンツE400e 4マティック 主要諸元

●全長×全幅×全高:4949×1880×1480mm
●ホイールベース:2961mm
●車両重量:2265kg
●エンジン:直4DOHCターボ+モーター
●総排気量:1999cc
●エンジン最高出力:185kW(252ps)/5800rpm
●エンジン最大トルク:400Nm/3200-4000rpm
●モーター最高出力:95kW
●モーター最大トルク:440Nm
●トランスミッション:9速AT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・50L
●0→100km/h加速:5.3秒
●最高速度:250km/h
※EU準拠

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