75年の歴史をもつDBシリーズの血統を受け継ぐ後継モデル
100年以上にわたり高級スポーツカーを造り続けているアストンマーティン。しかし、その歴史は決して順風満帆なものではなかった。
1940年代後半に経営危機に陥っていたアストンマーティンを、イギリスの実業家であるデイビッド・ブラウンが救いの手を差し伸べ、自らのイニシャルDBを関した初のモデル「DB1」を1948年に発表する。
その後、アストンマーティンはモータースポーツなどでも活躍して販売面でも息を吹き返し、多くの成功を収めてきた。中でも有名なのが、1964年に製作された映画「007 ゴールドフィンガー」でボンドカーに抜擢された「DB5」で、この成功により世界的な知名度を得ることになった。
そんな伝説的なDBシリーズの現行モデルはDB11となるが、2023年5月24日に発表されるのは、その後継モデルと考えて間違いない。アストンマーティンは「新たなベンチマークの誕生」と表現しており、この新型がイギリスのウルトララグジュアリーブランドの新たな章の始まりになるとしている。
流麗なクーペフォルム。高機能なインターフェイスの一部も公開
この後継モデルのコアバリューはハイパフォーマンス&ウルトララグジュアリー。次世代スポーツカーとして初のモデルは、アストンマーティンの栄光の未来を予期させる。
すべてのアストンマーティンに共通する驚異的なパフォーマンスと正確なドライビングダイナミクス、そして高度なテクノロジーをシームレスに融合したこのニューモデルは、このブランドが長年にわたって名声を博してきた美しいスタイルと卓越したクラフトマンシップに裏打ちされている。
ファン待望の新しいスポーツカーは、従来のグランツーリスモ(GT)カテゴリーの常識を打ち破り、最高品質のハンドビルドブリティッシュスポーツカーとして、75年に及ぶDBの血統を祝う新しいカテゴリーを生み出すことだろう。
今回公開された写真は正面俯瞰、真横、インテリアの3点。正面俯瞰と真横の写真のシルエットを見ると、このクルマがこれまでのDBシリーズの流れを汲む2ドアクーペであることが理解できる。
その全貌は5月24日に判明する。