ル・マン100周年を記念して歴代優勝マシンがサルテサーキットに集結
100周年記念公式イベントとして開催されるのは、歴代優勝マシンによるデモンストレーション走行。これは大会主催者であるACO(Automobile Club de l'Ouest:フランス西部自動車クラブ)からの働きかけで実現したもので、日本からは1991年のマツダ787B、2018年のトヨタTS050ハイブリッド、2022年のトヨタGR010ハイブリッドが参加する。
このデモンストレーション走行は、レース本番スタート直前にサルテサーキットのフルコースで行われるが、マツダ787Bはル・マン24時間に29回の出場経験をもつ寺田陽次郎氏、トヨタTS050ハイブリッドはアレックス・ブルツ氏、トヨタGR010ハイブリッドは中嶋一貴氏がドライバーを務める予定となっている。
決勝レース当日には水素エンジン車両のトヨタ「ORC ROOKIE GR カローラ H2 concept」のデモンストレーション走行(6月10日12時20分)も予定されている。これは水素エンジンがカーボンニュートラル(CN)社会実現に向けた選択肢として欧州でも注目を集めており、ル・マンの考え方とも合致することから実現した。
またトヨタはル・マン24時間100周年記念大会に向けて、全5台の優勝マシンをル・マン博物館に特別展示、Manufacturers’ Village/ACO Fan Zoneではトヨタのル・マンでの歩み展も行う。
決勝レースや予選の模様は、トヨタの2台の車両に取り付けられた車載カメラの映像が生配信されるほか、速報リポートなどTwitterと連動して配信。トレッサ横浜(神奈川県)、裾野市生涯学習センター(静岡県)でパブリックビューイングも開催される。