2023年6月21~25日(現地時間)、WRC第7戦サファリラリー ケニアが首都ナイロビ近郊のナイバシャを起点に開催され、トヨタのセバスチャン・オジェが優勝、2位にカッレ・ロバンペラ、3位にエルフイン・エバンス、4位にも勝田貴元が入り、トヨタが1-2-3-4フィニッシュを達成した。

ライバルが次々と自滅、トヨタが2年連続の快挙

今年で復活して3年目となるサファリは、またしてもトヨタが抜群の信頼性を発揮して上位を独占、「サファリ3連勝」「2年連続1-2-3-4」を達成した。

画像: WRC第7戦サファリラリー ケニアを制したセバスチャン・オジェ(トヨタ GRヤリス ラリー1)。ライバルチームがトラブルで次々と脱落する中、トヨタが1-2-3-4フィニッシュを達成した。

WRC第7戦サファリラリー ケニアを制したセバスチャン・オジェ(トヨタ GRヤリス ラリー1)。ライバルチームがトラブルで次々と脱落する中、トヨタが1-2-3-4フィニッシュを達成した。

ラリーのオープニングとなる木曜日のスーパーSSで首位に立ったのはMスポーツ・フォードのオィット・タナクだったが、翌金曜日のSS2でシマウマに進路を塞がれることになってペースダウン。その後SS4ではパンクを喫してステージ中にタイヤ交換、早くも優勝争いから脱落した。

前戦ラリーイタリア サルディニア優勝のティエリー・ヌーヴィル(ヒョンデ)もSS3でのスローパンクチャーで出遅れ、午後のSS6でサスペンションを壊してデイリタイア。土曜日には唯一トヨタ勢の中に割って入っていたヒョンデのエサペッカ・ラッピもプロペラシャフトを壊してストップし、これでトヨタ勢の1-2-3-4が確立した。

優勝を争ったのは今回スポット参戦のオジェとポイントリーダーのロバンペラだった。先行したのはオジェでSS2で、序盤で首位に立ったものの、SS4ではハイブリッド不調に見舞われてロバンペラに2.5秒差に迫られてしまう。

ここで百戦錬磨のオジェは再びロバンペラを引き離すべく、午後の再走ステージに向け大胆な決断をする。他のドライバーがパンクを警戒してスペアタイヤを2本積む中、ただひとりスペア1本のみでサービスを後にしたのだ。

ハプニングやエンジンオーバーヒートなどのトラブルはあったものの・・・

これは、午前の走行でSS2の再走SS5とSS3の再走SS6がパンクの危険性が少ないと判断してのタイヤ選択で、より軽い車重でライバルたちを引き離そうという戦略だった。そしてこれが見事に奏功し、オジェは3連続ベストタイムをマーク。ロバンペラが選択したセッティングに満足できなかったこともあって、その差を22.8秒に広げて金曜日を終えた。

画像: 4位に入った勝田貴元。カッレ・ロバンペラ(左)、セバスチャン・オジェ(右)と。

4位に入った勝田貴元。カッレ・ロバンペラ(左)、セバスチャン・オジェ(右)と。

翌土曜日、そして最終日となる日曜日もステージによってロバンペラが上回る局面があったり、オジェがリアゲートが外れるといったハプニングやエンジンオーバーヒートなどのトラブルはあったものの、オジェは最後までリードを譲ることなく結局6.7秒の僅差でフィニッシュ。今季3勝目を達成した。

2位に入ったロバンペラはドライバーズ選手権でのポイントを140ポイントに積み上げて首位をキープ、2位以下はエバンス99点、オジェ&タナックが98点、ヌーヴィル93点、と大混戦となっている。マニュファクチャラー選手権ではトヨタが2位のヒョンデとの差を23点から48点に拡大した。

なお、トヨタは1993年にセリカGT-FOUR(ST185)で初めてサファリ・ラリーで1-2-3-4フィニッシュを達成しており、同一のWRCイベントで、同じマニュファクチャラーが1-2-3-4フィニッシュを3回獲得するのは史上初となる。

次戦第8戦ラリー・エストニアは、7月20日から23日にかけて、エストニアで行われる。2020年のWRC初開催から4年目を迎えるこのグラベルラリーのステージは、全体的にハイスピードだが、道幅が狭くツイスティで、路面が軟らかいのが特徴となる。(文:新村いつき)

画像: WRC第7戦サファリラリー ケニアの表彰台。トヨタ勢が独占した。オジェはスポット参戦でありながら、今季3勝目。

WRC第7戦サファリラリー ケニアの表彰台。トヨタ勢が独占した。オジェはスポット参戦でありながら、今季3勝目。

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