2023年7月9日(現地時間)、F1第11戦イギリスGP決勝がシルバーストン・サーキットで開催され、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝。2位にはマクラーレンのランド・ノリス、3位にはメルセデスのルイス・ハミルトンが入った。角田裕毅(アルファタウリ)は16位だった。

スタートの出遅れもなんのその・・・フェルスタッペン6連勝

ポールポジションからのスタートのフェルスタッペンは、蹴り出しでのホイールスピンがひどく、2番グリッドから好ダッシュのノリスにターン1で先行を許して、久しぶりに2番手で序盤を周回した。

画像: 6連勝で今季8勝目をあげたレッドブルのマックス・フェルスタッペン。スタートで出遅れたものの、あっさりと首位を奪い返すと、セーフティカー導入時にミディアムからソフトタイヤに交換して逃げ切った。

6連勝で今季8勝目をあげたレッドブルのマックス・フェルスタッペン。スタートで出遅れたものの、あっさりと首位を奪い返すと、セーフティカー導入時にミディアムからソフトタイヤに交換して逃げ切った。

画像: 気温21〜24度、路面温28〜36度。イギリスらしい曇り空の中、ドライコンディションでレースは行われた。

気温21〜24度、路面温28〜36度。イギリスらしい曇り空の中、ドライコンディションでレースは行われた。

しかしDRSが解禁されると5周目にあっさりと首位を奪い、そのまま徐々に差を広げていく。

上位陣膠着のレースが動いたのは34周目、ケビン・マグヌッセン(ハース)がコース上にストップし、セーフティカーが出た時だった。まだタイヤ交換をしていない各車が続々とタイヤ交換に飛び込む中、首位フェルスタッペンと2番手ノリスもピットへ。ここでレッドブルは中古ソフト、マクラーレンは新品ハードとまったく違うタイヤを選択。

コースに戻った際にもセーフティカーは留まっており、フェルスタッペンがそれまでに築いていた8秒ほどのリードは帳消しになったが、39周目の再スタートではより柔らかいタイヤを履いたフェルスタッペンが後続に脅かされることなくリードを広げ、そのままシーズン8勝目のチェッカーへと飛び込んだ。

「スタートは今いちだったし、最後のソフトタイヤはバランスが思ったより悪かった。簡単な勝利じゃなかったよ」と勝利後のフェルスタッペンは安堵の表情だったが、ファステストラップも獲得したことで、6位に終わったチームメイトのセルジオ・ペレスとのポイント差が99点にまで広がった。

なお、レッドブルはこれで昨年の最終戦から11連勝となり、1988年にマクラーレン・ホンダが記録した連勝記録に並んだ。

ハミルトンを抑え込みノリスが2位フィニッシュ

第2スティントにハードタイヤを選んだことで終盤のペースが不安視されたノリスは、案の定、再スタートでソフトタイヤを履いたハミルトンに競りかけられる大ピンチに陥った。

画像: フェルスタッペンとともに、2人の英国人ドライバー、ランド・ノリスとルイス・ハミルトンが表彰台に上がった。

フェルスタッペンとともに、2人の英国人ドライバー、ランド・ノリスとルイス・ハミルトンが表彰台に上がった。

しかしこの日のマクラーレンは高速コーナーでのスピードが抜群。レース半ばに差し掛かるとメルセデスを引き離し、ついにチェッカーまでポジションを守り切った。

今季初表彰台を獲得したノリスは「すごいレースだった。チームには感謝したい。最後のハードタイヤはアレだったけど(笑)。でも、最終的にルイスに勝てたからよかった。本当はマックスとも戦いたかったんだけどね」と満面の笑顔を見せた。

次戦第12戦ハンガリーGPは7月21日から23日、首都ブタペスト近郊のハンガロリンクで開催される。(文:新村いつき)

画像: 3つのコンパウンドすべてがレースで使用されたが、ミディアムからソフトタイヤへのワンストップが勝利戦略となった。

3つのコンパウンドすべてがレースで使用されたが、ミディアムからソフトタイヤへのワンストップが勝利戦略となった。

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