2023年7月8日(現地時間)、アウディAGはNSU創立150周年を記念して、ネッカーズルム工場の12人の若き研修生が製作した電気自動車「EP4」を公開した。NSUの歴史的名車「プリンツ4」(1971年製)をベースに、アウディe-tron、Q7 TFSI e quattro のコンポーネントを使って電動化、「新時代のプリンツ4」を作り上げた。

アウディA1のシャシをベースに、ワイドボディ化

研修生たちはボディの錆を取り除き、アウディカラーのスズカグレーとブリリアントブラックでボディを塗装、 車両側面に150周年を記念する「150」の文字を施した。

画像: 「EP4」。1971年製のプリンツ4をベースにしているとはいえ、筋肉質のフェンダーなどボディは大幅に改良。シグナルイエローに塗装されたリアウイングはロールケージに取り付けられている。つまり、リアウイングのステーはリアウィンドウを貫通している。

「EP4」。1971年製のプリンツ4をベースにしているとはいえ、筋肉質のフェンダーなどボディは大幅に改良。シグナルイエローに塗装されたリアウイングはロールケージに取り付けられている。つまり、リアウイングのステーはリアウィンドウを貫通している。

しかしそれだけではなく、パフォーマンスを必要なレベルに向上させるには、シャシと車体に大規模な変更を加える必要があった。 そこでアウディ A1 のシャシ (ブレーキと車軸を含む) をベースに、車幅を大胆に拡大し、広げられたフェンダーの下には最新のパフォーマンス タイヤを装着している。

このプロジェクトでは、さまざまな技術や素材を自由に使って作業する機会が与えられたが、ボディパーツの製作には3D プリンティングやカーボンファイバー技術も使われている。

なおインテリアは典型的なレーシングカースタイルで、シグナルイエローのロールケージ、「レカロ・ポディウム」バケットシートが装備されている。

アウディAGの取締役ザビエル・ロス氏は「このユニークなプロジェクトに感銘を受けました。 素晴らしい努力と多大な創造性により、研修生は素晴らしい車を作り上げました。若手スタッフが自分の任務に応じて成長し、チームとして開発が大きく飛躍したのを見るのは素晴らしいことです」とコメント。 さらに「このようなプロジェクトは、若い才能のおかげで我々に強い未来があることを示している」と付け加えた。

NSUの車両は歴史を作り、今もアウディの一員として自動車愛好家にインスピレーションを与え続けている。そして今回公開された「 EP4」 は、歴史的モデルの復活と電気ドライブトレーンにより、今後の電気化に向けてネッカーズルム工場への期待をかきたてる。

This article is a sponsored article by
''.