メルセデスAMGの2L 直4+8速DCTで敏捷性と高性能を両立
2年前のデビュー以来、世界中のドライビングファンを魅了し、数々の賞を受賞してきたロータス エミーラV6は、ロータス史上最も完成度の高いスポーツカーとして、その正当な地位を確立した。
印象的なデザイン、驚異的なパフォーマンス、ベンチマークとなる乗り心地とハンドリング、スーパーチャージド3.5L V6のパワープラントと6速MTおよび6速ATの組み合わせで、ロータスならではのドライビングエクスペリエンスを提供してくれる。
そして今回、エミーラには驚異的なパフォーマンスと卓越した効率を実現する最先端技術を採用した4気筒エンジンを搭載した追加モデルを発表した。
テクニカルパートナーのメルセデスAMGが供給するオールアルミニウム製2Lターボエンジンは、量産生産されている4気筒エンジンの中では世界で最もパワフルなものをベースにしている。
エミーラ ファーストエディションとして発売されるこのモデルは、新しい吸排気システムに加え、新しいトランスミッションのシフトマッピングに合わせた特注のキャリブレーションが施されている。
最高出力365ps/6600rpm、最大トルク430Nm/3000-5500rpmを発生するこのエンジンは、エミーラの軽量、高強度、高剛性、接着、押し出し成型のアルミニウム製シャシ構造と完璧にマッチし、質量を減らすことでハイパフォーマンスを実現するというロータスの理念に沿ったものに仕上げている。
メルセデスAMG譲りの8速DCTを採用
この専用設計された直列4気筒1991ccエンジンは、先進のチルキャスト製法で製造されたシリンダーブロックを搭載している。従来のサンドキャスト製法に比べ、均一できめ細かい構造を実現することで、高負荷に耐える高強度と耐久性を実現している。
ロックはクローズドデッキ設計で剛性を高め、シリンダーボアには従来の鋳鉄ライナーの代わりに特許取得済みの低摩擦コーティングを採用して軽量化を図っている。高強度と軽量化を最適なバランスで両立させるため、スチール製クランクシャフトとアルミニウム製ピストンはともに鍛造製としている。
ターボチャージャーは「ツインスクロール」設計で、タービンハウジングが2つの独立したダクトに分かれており、エキゾーストマニホールドの対応するダクトとマッチしている。これにより排気ガスの脈動が最小限に抑えられ、シリンダー内のガス交換が効率的に行われる。
また、ブースト圧の立ち上がりをより速くし、さらに応答性を高めるために、コンプレッサーとタービンホイールをつなぐシャフトは超低摩擦ローラーベアリングで作動する。ブースト圧を最も効果的に管理するため、ウェイストゲートバルブは電子制御としている。
後輪に駆動力を送るトランスミッションは、メルセデスAMGの定評ある8速デュアルクラッチトランスミッション(DCT)。エミーラV6に搭載される6速MTおよび6速ATに比べ、DCTは変速時にトルクが途切れることなく、さらに素早いギアチェンジを実現し、効率性とシフトの快適性を高めている。
また、ドライバーは、ドライブに入れたままでもスムーズで楽な変速が可能であり、センターコンソールのシフトレバーやステアリングホイールのパドルを使って自分でトランスミッションを操作すれば、超高速でダイナミックな変速も可能となる。