2007年に第1作が公開されてから、今作品で7本目となる人気シリーズ映画「トランスフォーマー」。その最新作となる「トランスフォーマー/ビースト覚醒」の見どころを、映画評論家の永田よしのり氏に紹介してもらおう。(Ⓒ2023 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO.Ⓒ2023 HASBRO)

今回のテーマのひとつは「異文化交流」だ

画像1: Ⓒ2023 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO.Ⓒ2023 HASBRO

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今回の舞台は、前作「バンブルビー」の舞台だった1987年から7年後、オプティマスプライムたちオートボットが地球にやって来てすぐの1994年のアメリカ。

あらゆる星を呑み尽くす最悪の災い「ユニクロン」が、地球を標的に動きだす。そこにはかつてユニクロンの先遣部隊であるテラーコンのスカージたちと、トランスフォーマーのマクシマル ビースト勢力であるオプティマスプライマルらとの戦いの過去があった。

それから長い時を経た1994年のアメリカ、ブルックリン。元陸軍通信技術士だが失職中のノアは、弟の治療費を稼ぐため犯罪に手を染めることになるが、盗んだクルマが地球で鳴りを潜めていたオートボットのミラージュだったことに驚く。そしてノアはある事件に巻き込まれた博物館研究者のエレーナ、地球壊滅を阻止するオートボットたち、地球に潜伏していたマクシマル ビーストたちとともに、地球壊滅をねらうユニクロンのスカージたちとの戦いに赴いて行くことに・・・。

この作品のテーマのひとつは「異文化交流」だ。地球外からやって来る脅威に対して、これも地球外からやって来たオートボットたちと地球の若者たちが心を通わせて戦いに挑む。それは昨今のトレンドでもある、異なる文化や性の違うものたちが国や歴史の垣根を超えて理解し合う姿を支持する姿勢にも繋がるもの。しかしながら、そうした姿勢は1960〜70年代の日本のヒーロー特撮番組でも描かれたテーマのひとつだ。

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