2023年8月2日のトヨタ 新型ランドクルーザー発表会では、歴代のランドクルーザーがズラリと勢ぞろいして新型を迎えた。そこで展示車両を紹介しながら、その系譜を振りかえってみたい。
初代の名称は「ランドクルーザー」ではなかった!?
ランドクルーザー(以下、ランクル)の歴史は、クラウンより古い。そのルーツは、1951年に登場した「トヨタ ジープ(BJ型)」だ。進駐軍と警察予備隊(のちの自衛隊)の要請で誕生したが、結果的に採用されたのは同時期に登場した三菱 ジープだった。BJジープは警察車両として採用されたが、「ジープ」の名称が米国ウイリス社の商標権に抵触するので、1954年に「ランドクルーザー」の車名になった。
その後、ランクルは20/30シリーズに進化し、1960年に登場した40シリーズはヘビーデューティ4WDとして人気となり、1984年に70シリーズに代わるまでつくられた。また、1967年に登場したロングボディの50シリーズから始まったステーションワゴンは、60〜80〜100〜200〜300シリーズと、現在まで続いている。
そして、1990年に70シリーズをベースに生まれたライトデューティモデルが「プラド」だ。これは90〜120〜150シリーズと続き、今回フルモデルチェンジされた250シリーズに継承されたが、「プラド」の名は消えることになった。
2024年からは日本でも海外でも、ランクルはヘビーデューティモデル(70シリーズ)、ライトデューティモデル(250シリーズ)、そしてステーションワゴン(300シリーズ)の3本立てで展開されていく。