上質な室内空間と航続距離593kmを誇るBEVモデル、メルセデスEQの最上級SUVとなるEQS SUVに試乗した。(Motor Magazine2023年9月号より)

3トン近い車重を感じさせない力強い加速

画像: 107.8kWhの大容量バッテリーを搭載し、一充電航続距離は593kmと十分な航続距離を持つ。

107.8kWhの大容量バッテリーを搭載し、一充電航続距離は593kmと十分な航続距離を持つ。

高品位でラグジュアリー、高い快適性を備えたメルセデスSクラスのBEV版EQS、それをSUVに仕立てたモデルがEQS SUVだ。BEV専用のプラットフォームを初採用したSUVモデルでもある。

滑らかなラインで描かれたフロント部にはスリーポインテッドスターが散りばめられたブラックパネルが装備される。

ボディサイズはEQSセダン比で全長が-95mmの5130mm、全幅が+110mmの2035mm、全高は+205mmの1725mmとなっている。最低地上高は175mmと高いが、ランニングボードを備えるため乗り降りはしやすい。

ヘッドクリアランスはセダン比で5cm増

インテリアは、まず目に入ってくるのはダッシュボードに広がる大型のMBUXハイパースクリーン(試乗車の450 4マティックではオプション)。3つのディスプレイを1枚のガラスで覆い、幅1410mmものワイドなスクリーンとしている。

画像: ダッシュボードに広がるMBUXハイパースクリーン。 3つのディスプレイを1枚のガラスでカバーしている。

ダッシュボードに広がるMBUXハイパースクリーン。 3つのディスプレイを1枚のガラスでカバーしている。

高い車高のため視界も良い。ヘッドクリアランスはセダン比で5cm増し、より広い室内空間となっている。2列目シートは130mmの前後スライドにリクライニング機能も備え、ゆったりとしたスペースを確保、視覚的にも開放感がある。また、 3列目シートを標準で備え、実用性も高い。

走り出しはBEVらしく静かで滑らか。高速の合流でもアクセルペダルに素直に反応し、3トン近い車重を感じさせない力強い加速を見せる。

回生ブレーキはパドルシフトで3段階の調整が可能。Dオートモードによるインテリジェント回生も設定ができ、Dオートでは車間距離があるとコースティング状態に近くなり、先行車との距離が近くなると回生ブレーキが自動的に介入する。

またリアアクスルステアリングにより最小回転半径5.1mを実現。交差点でのUターン時でも3210mmのホイールベースとは思えない取り回しの良さを実感した。

豪華な内装に高い静粛性、快適な乗り心地、さらに実用性のある3列シートを備えた、メルセデスEQの最高峰にふさわしいSUVである。(文:Motor Magazine編集部 根本貴正/写真:井上雅行)

メルセデス EQ EQS 450 4マティック SUV主要諸元

●全長×全幅×全高:5130×2035×1725mm
●ホイールベース:3210mm
●車両重量:2880kg
●モーター:交流同期電動機×2(フロント+リア)
●システム最高出力:265kW(360ps)
●システム最大トルク:800Nm
●総電圧:396V
●一充電走行距離:593km
●駆動方式:4WD
●タイヤサイズ:265/50R20
●車両価格(税込):1542万円

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