2023年8月、ピレリは最新世代のSUV用として開発された高性能オールシーズンタイヤ「スコーピオン(Scorpion)MS」を発表した。

オールシーズンタイヤでも静粛性と快適性を重視

画像: イタリアの自動車メーカー初の完全電気自動車/SUV であるマセラティ グレカーレ フォルゴーレに、ピレリ スコーピオン MSは純正採用された。

イタリアの自動車メーカー初の完全電気自動車/SUV であるマセラティ グレカーレ フォルゴーレに、ピレリ スコーピオン MSは純正採用された。

スコーピオン MSは季節によってタイヤを交換する必要がなく、一年中使用できるように設計されている。この目標を達成するため、ピレリの研究開発部門はコンパウンドとトレッドパターンの設計に取り組んだ。パートナーの要求を満たすためにポリマーと特殊樹脂の新配合により、グリップ性能とウエット&ドライ ブレーキング性能を向上させ、サイプは雪上性能を最適化するよう設計されている。

もうひとつの優先事項は静粛性と快適性だ。従来モデルのスコーピオン ヴェルデ オールシーズンに比べて25%騒音が低減している。これは、カスタマイズされたピッチ配列、特殊な間隔と傾斜のメイングルーブ、そしてシングルプライ カーカスによる。このカーカスは軽量かつ強靭で、路面からのあらゆる要求を吸収し、ドライビングをより快適にすると同時に、ステアリングの精度を向上させている。

転がり抵抗は、コンパウンドとトレッドパターンの最適化により低く抑えられている。加えて、タイヤが横方向や縦方向の力を受けても接地面の変形は一定に保たれているため、タイヤの寿命を通して均一な摩耗を保つことに貢献している。

スコーピオン MSのアフターマーケットバージョンは、純正装着バージョンに続き、2024年からアジア太平洋地域に導入される。したがって現段階では、日本仕様のサイズや価格などに関してはアナウンスされていない。

画像: プレミアム&プレステージ SUVのために、静粛性と快適性も優先事項として開発された。

プレミアム&プレステージ SUVのために、静粛性と快適性も優先事項として開発された。

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