現行モデル発表日：2022年1月7日
車両価格：544万8000円
美しいスタイリングとシトロエンらしいライド感
現在、日本に導入されているシトロエンのラインナップは、C3とC3エアクロスSUV、C4、C5エアクロスSUV、そしてベルランゴとなる。その中でC5 Xは、ブランドの頂点に位置するフラッグシップモデルである。つまり、最新技術はもちろん、ブランドの哲学を具現化したクルマづくりがなされているということだ。
モデル名に与えられた「X」は、CXに始まるブランドのXの系譜を継承しているというものだが、他にクロスオーバーの意味もある。C5 Xはセダンの持つスタイルの美しさとステーションワゴンの使い勝手、SUVの万能な走破性能を併せ持っているのである。
今回、試乗したのは、1.6L直4ターボエンジンを搭載するモデルだ。運転席に座るとガラスエリアが広く、開放感あるインテリアが視界に入ってくる。シートの座り心地もいい。
このC5 Xには、プログレッシブハイドローリッククッション（PHC）が全車に標準装備されているのも特徴だ。これはショックアブソーバー内にセカンダリーダンパーを組み込むことで、ショックをさらに吸収する役目を持っている。これがシトロエンらしいライド感をもたらしてくれる。
さらに新世代インフォテインメントシステムやADASも採用しているので、長距離ドライブや渋滞でも快適だ。
C5 Xには1.6L直4ターボエンジンにモーターを組み合わせ、システム総合225ps／360Nmを発生するプラグインハイブリッドも用意される。これまでの旧PSAのPHEVに試乗した経験から言うと、電動化モデル好きには、こちらも大いに期待できそうだ。（文：Motor Magazine編集部 千葉知充）
全長が＋355mm、ホイールベースが＋190mm 延長され、標準ボディとは段違いのボリューム感がみなぎっている。
シトロエン C5 X シャインパック 主要諸元
全長:4805mm
全幅:1865mm
全高:1490mm
ホイールベース:2785mm
車両重量：1520kg
エンジン：直4ターボ
総排気量：1598cc
最高出力：133kW（180ps）／5500rpm
最大トルク：250Nm／1650rpm
駆動方式:FF
トランスミッション:8速AT
サスペンション形式：前ストラット 後トーションビーム
タイヤサイズ：205／55R19
乗車定員:5名
