2023年10月8日(現地時間)、F1世界選手権第18戦カタールGPが首都ドーハ近郊のルサイル・インターナショナル・サーキットで開催され、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝、2位はマクラーレンのオスカー・ピアストリ、3位にもマクラーレンのランド・ノリスが入った。決勝直前に急遽決定したタイヤ使用制限にも動じることなく、フェルスタッペンはポールtoウインで今季14勝目を飾った。角田裕毅(アルファタウリ・ホンダRBPT)は15位に終わった。

突然のタイヤ制限も問題なし、王者が3連覇に花添える14勝目

土曜日に行われたスプリントではフェルスタッペンが2位に入り3年連続のチャンピオンを決めたが、その土曜日のスプリントで新たに設置された縁石がタイヤに深刻なダメージを与えることが判明。

画像: 土曜日のスプリントでは出遅れたフェルスタッペンだったが、日曜日の決勝レースでは好ダッシュで主導権を奪うと、そのまま異例の3ストップも決めて、ライバルたちに隙を与えなかった。

土曜日のスプリントでは出遅れたフェルスタッペンだったが、日曜日の決勝レースでは好ダッシュで主導権を奪うと、そのまま異例の3ストップも決めて、ライバルたちに隙を与えなかった。

画像: カタールGP決勝は夜になっても30度を超える過酷な状況の中、ナイトレースとして行われた。

カタールGP決勝は夜になっても30度を超える過酷な状況の中、ナイトレースとして行われた。

それを受け、急遽、決勝レースでのタイヤ使用が1セット最大18周(新品の場合)に制限されることが決定。レースは57周のため、これで3回のタイヤ交換で4スティントを走る異例の構成となることが自明となった。

安全性に配慮するためとはいえ、この突然の決定はタイヤマネージメントの優秀さを武器とするレッドブルには不利に働くかとも思われたが、フェルスタッペンの走りはその邪推を上回った。

スタートでは、出遅れたスプリントとは一転して好ダッシュで主導権を奪い、3スティントをミディアム、ミディアム、ハードと繋いで、それぞれの制限周回数を目一杯に使ってハイペースで走行。最終の4スティント目はミディアムを履いてファステストラップも記録と、完璧なレース運びでライバルたちに隙を与えず、フィニッシュへと飛び込んだ。

レース後のフェルスタッペンは「最初のスティントに集中して、そこで差をつけられたのであとはうまくタイヤをマネージメントできた。マクラーレンがすごく速くて、ある程度は攻めていく必要があったから簡単じゃなかったけどね」と余裕のコメント。前日のスプリント2位から鮮やかなリベンジとなるシーズン14勝目を飾った。

画像: 完璧なレース運びで今季14勝目を飾ったフェルスタッペン。

完璧なレース運びで今季14勝目を飾ったフェルスタッペン。

鈴鹿、スプリントに続きダブル表彰台、マクラーレンの快進撃が止まらない

前日のスプリントで1、3位と大活躍したマクラーレンが決勝レースでも躍動した。

画像: スプリントシュートアウトでトップタイムをマークし、スプリント優勝、決勝2位という快進撃を見せたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)。

スプリントシュートアウトでトップタイムをマークし、スプリント優勝、決勝2位という快進撃を見せたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)。

トラックリミット違反によるペナルティの影響で、グリッドはピアストリが6番手、ノリスは10番手とやや厳しいスタート位置だったものの、そのスタートでピアストリはメルセデス同士の接触の混乱をついていきなり2番手に浮上、ノリスもハイペースで追い上げて、タイヤ戦略が入り乱れたレース展開の中、マクラーレンは2〜3番手の地位を盤石なものにしていく。

そして、レース終盤にはチームメイト同士のバトルも見せて、ピアストリ2位、ノリス3位と、日本GP、スプリントに続いての“3連続”ダブル表彰台となった。

連日の活躍でファンが選ぶドライバーズ・オブ・ザ・デイにも選ばれたピアストリは、「4スティントのレースになったから、57周すべて予選ラップのように走らなくてはならなかった。タイヤが壊れなくてよかったよ。とにかく、これまでで一番体力的にきついレースだった」と疲れ切った様子ながら、満足気な表情だった。

これでマクラーレンは日本GPに続いて今回もレッドブルを上回るポイントを獲得。コンストラクターズ選手権でも4位のアストンマーティンの背中が見える状況となった。

画像: 新時代の到来を予感させたピアストリの快走。22歳の若き才能の開花に、王者フェルスタッペンも警戒する。

新時代の到来を予感させたピアストリの快走。22歳の若き才能の開花に、王者フェルスタッペンも警戒する。

次戦第19戦アメリカGPはテキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで10月20日に開幕、決勝レースは10月22日に開催される。(文:新村いつき)

2023年F1第18戦カタールGP リザルト

画像: 急遽、1セットのタイヤ使用が最大18周に制限されることになったため、チームは大混乱。3ストップ以上がマストとなった。

急遽、1セットのタイヤ使用が最大18周に制限されることになったため、チームは大混乱。3ストップ以上がマストとなった。

2023年F1第18戦カタールGPスプリント 結果  

1位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス) 19周[8]
2位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)+1.871s[7]
3位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス) +8.497s[6]
4位 63 G.ラッセル(メルセデス) +11.036s[5]
5位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+17.314s[4]
6位 55 C.サインツ(フェラーリ) +18.806s[3]
7位 23 A.アルボン(ウイリアムズ・メルセデス)+19.864s[2]
8位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・メルセデス)+21.180s[1]
・・・・・・・・・・・・・
11位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダRBPT)+22.863s
リタイア 40 L.ローソン(アルファタウリ・ホンダRBPT)
※[ ]=獲得ポイント

2023年F1第18戦カタールGP決勝 結果

1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT) 56周[25]
2位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)+4.833s[18]
3位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+5.969s[15]
4位 63 G.ラッセル(メルセデス) +34.119s [12]
5位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+38.976s[10]
6位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・メルセデス)+49.032s[8]
7位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー)+62.390s[6]
8位 77 V.ボッタス(アルファロメオ・フェラーリ) +66.563s[4]
9位 24 周冠宇(アルファロメオ・フェラーリ)+76.127 [2]
10位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダRBPT)+80.181s[1]
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15位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダRBPT)+1周
17位 40 L.ローソン(アルファタウリ・ホンダRBPT)+1周
ファステストラップ 1 M.フェルスタッペン(レッドブル) [1]
※[ ]=獲得ポイント

2023年F1ドライバーズランキング(第18戦終了時)

1位 M.フェルスタッペン(レッドブル)433
2位 S.ペレス(レッドブル)224
3位 L.ハミルトン(メルセデス)194
4位 F.アロンソ(アストンマーティン)183
5位 C.サインツ(フェラーリ)153
6位 C.ルクレール(フェラーリ)145
7位 L.ノリス(マクラーレン)136

2023年F1コンストラクターズランキング(第18戦終了時)

1位 レッドブル 657
2位 メルセデス 326
3位 フェラーリ 298
4位 アストンマーティン 230
5位 マクラーレン 219

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