いまや日産の中核モデルとなったセレナ
1991年にバネットコーチがフルモデルチェンジされ、「バネットセレナ」として登場したのがセレナのルーツである初代となる。以来、5ナンバーサイズのミドルクラス ミニバンとして、トヨタ ノア/ヴォクシーやホンダ ステップワゴンと鎬を削り、現行型は2022年11月に発表された6代目となる。2023年4月にセレナは国内累計販売台数は200万台に到達しており、いまや日産の中核モデルの1台といっても過言ではないだろう。
前述のライバルがひしめくミドルクラスのミニバン市場だが、セレナは堅調に販売台数を伸ばしている。2022年12月の発売開始から、2022年8月末時点での販売台数は、約5万台(日産調べ、販売目標値は非開示)。自販連のデータでは、2023年度上半期(1月〜6月)で3万4460台を販売し、軽自動車と海外ブランドを除く乗用車では12位。7月は8068台(同8位)、8月は5790台(同9位)を販売し、ライバルのノア/ヴォクシーには少し差をつけられているが、日産車の中ではノートに次ぐ売れ筋モデルとなっている。
2023年9月現在で、受注から納車までの期間は、販売店の状況によっても異なるが、ガソリン車で1〜2カ月程度、e-POWER車で3〜6カ月程度を工場出荷時期目途として公開している。新車をオーダーしてから半年以内で納車されるのであれば、最近の状況を考えれば遅いとはいえない。下取り車の車検時期とか人によって状況はいろいろだろうが、それくらいの期間なら新しい愛車を待つ楽しみもあるのではないだろうか。
いちばん人気はe-POWER ハイウェイスターV。ボディカラーは・・・
人気グレードのトップ3は、以下のとおり。(<>内は全体比率、以下同じ)
1位:e-POWER ハイウェイスターV(2WD)<46.8%>
2位:ハイウェイスターV(2WD)<24.3%>
3位:e-POWER ルキシオン(2WD)<6.4%>
と、この3グレードで全体の8割近くを占めている。パワートレーンも、e-POWERが半分以上を占めているようだ。やはり、昨今の燃料代高騰を考えると、イニシャルコストは多少高くても燃費が良いハイブリッドのe-POWER車を選びたくなるのは頷けるところ。セレナのe-POWER車が発売開始された2023年4月(受注開始は2023年2月末)の段階では、e-POWER車の受注は2万台を超え、15%以上が最上位グレードのルキシオンをオーダーしていたという。
初期受注では上位グレードから売れていくが、少し落ち着いた時期には比率が下がるのはよくあることだ。それに、セレナに限らず日産のミニバンは「ハイウェイスター」シリーズの人気が根強い。装備の差はあるが、車両価格でもルキシオンより100万円以上も安い。しかも、ルキシオンは2-2-3の7人乗りだが、ハイウェイスターは2-3-3の8人乗りとなっている。このあたりも選択の基準になっているのかもしれない。
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人気のボディカラーは、
1位:プリズムホワイト<36.8%>
2位:ダイヤモンドブラック<16.2%>
3位:プリズムホワイト×スーパーブラック 2トーン<10.5%>
と、いずれもモノトーンで、この3色で全体の6割以上を占めている。日産では訴求色のターコイズブルー(タイトル画像のクルマ)や、カーディナルレッドなど鮮やかな色も設定しているが、保守的な(?)セレナのオーナーは地味めなボディカラーをチョイスするようだ。たしかに、街中で見かけるセレナはモノトーンが多いように思う。