イタリア最大級のヒストリックカー・ショー「アウトモト・デポカ」が2023年10月26日から19日までボローニャで開催された。そこに唯一の日本ブランドとしてトヨタが参加。彼らが展開したのは、ずばりランドクルーザーだった。
GT-FOURが約480万円!イタリアでのTOYOTA旧車のお値段は?
トヨタの公式ブースとは別に、会場では、一般のヒストリックカー販売業者が扱う、売り物のランドクルーザーをたびたび目にした。参考までにBJ型はヨーロッパでも人気だ。2011年にはフランス「ヤングタイマー」誌のユーズドカーガイドで2万5000ユーロ台が目安であったのに対し、今日欧州最大級の中古車ウェブサイト「オートスカウト24」では、3万ユーロ(約480万円)以上の出品が見られる。
他のトヨタ車も人気で、トヨタ セリカ、とくに6代目をアイキャッチとする業者を複数見かけた。かつてのような日本製スペシャルティーカーが絶版であることが活発な市場の背景にあろう。
そればかりではない。ある中古車商は、BMW X5の脇で走行6万5000kmの1997年式「RAV4」に1万3900ユーロ(約222万円)のプライスタグを付けていた。初代のコンパクトさが、身体感覚で操れるクルマを好むイタリア人ユーザーの心をとらえているに違いない。次にコレクターズアイテムになるトヨタ車は一体どれか。想像が膨らむ。(文:大矢アキオ Akio Lorenzo OYA・写真:大矢麻里 Maro OYA/Akio Lorenzo OYA)