「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、メルセデス・ベンツ Bクラスだ。

メルセデス・ベンツ Bクラス(2012年:2代目フルモデルチェンジ)

画像: 先代のイメージを踏襲したスタイリングだが、全長は90mm伸びて全高は65m低くなり、全体的にシャープな印象だ。

先代のイメージを踏襲したスタイリングだが、全長は90mm伸びて全高は65m低くなり、全体的にシャープな印象だ。

メルセデス・ベンツのコンパクトMPV、Bクラスが2代目にフルモデルチェンジされた。シルエットは従来型を踏襲しているが、プラットフォームからパワートレーンまで一新。まったくのブランニューモデルに生まれ変わった。

初代の登場から6年、全面的に刷新されたBクラス。最大の変更点は、初代の特徴だった二重フロア構造を廃したこと。これによりキャビンのフロアが一般的な乗用車のように低くなり、車高も65mm低くなった。反面、これまでなかったサイドシルの段差が乗降時に少々気になるものの、ヒップポイントが低くなったおかげで走行時の腰高な感覚は払拭された。なお、新たに後部のフロアパネルのみを交換することでバッテリーや水素タンクを搭載し、次世代自動車に対応できるようにしたモジュラー構造を採用している。

インテリアでは、X字型のエアコン吹き出し口や、i-パッドのようなディスプレイが目を引く。ソフトパッドを多用するなど質感は大幅に高められており、オプションだがこのクラスでウッドパネルまで用意されているというから驚く。

走りっぷりは意外なほどスポーティな味付けで、ワインディングロードではクイックなハンドリングを楽しむこともできる。リアサスペンションがマルチリンク式とされたのも大きな変更点だが、その恩恵もあってか、4輪がしなやかに路面を捉える感覚は初代よりも格段に上だ。

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