2023年5月に発売されてから、クロスオーバーテイストの軽スーパーハイトワゴンとして人気を集めている三菱 デリカミニ。その人気の秘密はどこにあるのか。実際の販売データなどを基に検証してみたい。

ボディカラーは訴求色のグリーンが一番人気

画像: 一番人気のボディカラーは、アッシュグリーンメタリック×ブラックマイカ(2トーン)。モノトーンも人気だ。

一番人気のボディカラーは、アッシュグリーンメタリック×ブラックマイカ(2トーン)。モノトーンも人気だ。

人気カラーのトップ3は、

1位:アッシュグリーンメタリック×ブラックマイカ(19%)
2位:アッシュグリーンメタリック(17%)
3位:ホワイトパール(11%)

と、やはり訴求色となっているアッシュグリーンメタリックおよびその2トーンが人気だが、合わせても3分の1強と、この色だけに偏っているわけではない。個人的には、今回の取材車のサンシャインオレンジメタリック×ブラックマイカも明るいイメージで良い雰囲気だなと思ったのだが。

人気メーカーオプションのトップ3は、

1位:先進安全パッケージ<T、Gのみ選択可>(14%)
2位:運転席電動スライドドア<T、Gのみ選択可>(10%)
3位:アダプティブLEDヘッドライト<Tプレミアムのみ選択可>(3%)

なお、先進安全パッケージ(マルチアラウンドモニター付きデジタルルームミラー)と運転席電動スライドドアは、TとGのプレミアムには標準装備されている。プレミアムでなくても安全&快適装備を充実させたいユーザーは少なからずいるということの表れだろう。

いちばんのお気に入りは、やっぱりスタイルか

画像: シルバーアクセント入りの前後バンパーやドア下部、「DELICA」のロゴ入りテールゲートガーニッシュなどがデリカD:5からのDNAを感じさせる。

シルバーアクセント入りの前後バンパーやドア下部、「DELICA」のロゴ入りテールゲートガーニッシュなどがデリカD:5からのDNAを感じさせる。

購買層(男女比率は不明)は、

20代以下:6%
30代:11%
40代:21%
50代:33%
60代:21%
70代以上:8%

と、40〜60代で4分の3を占める。子育てが終わって、趣味や実用で自分の好きにクルマを使える「エンプティネスター」がユーザーの中核となっているようだ。また、三菱車からの乗り換えが32%、他車からの乗り換えや新規購入が68%という割合だった。

実際に購入した人のコメントを聞いてみると
「デリカらしくて、カッコ可愛い外観がいい」
「軽なのにSUVを思わせる外観に一目惚れした」
「使い勝手がいい。装備も充実している」
「アウトドア感がスライドドア付きの軽自動車で味わえるのがとてもいい」
「走破性が期待できる」
といった意見が寄せられた。

やはり、デリカミニの化身とされる「デリ丸。」そっくりのカッコ可愛いスタイルや、デリカD:5譲りのアウトドアテイストと走りの予感、つまりは「デリカ」というDNAがデリカミニ人気の大きな要因であることは間違いなさそうだ。

最近の軽スーパーハイトワゴン市場は、N-BOXスペーシアがフルモデルチェンジされて活性化しているが、そんな中で「らしさ」を貫いて「ウェイ!」と人気を集めているデリカミニの健闘ぶりに今後も注目していきたい。(文:篠原 政明/データは三菱自動車調べ)

画像: デリカミニの化身とされる「デリ丸。」は、デリカミニそっくりの顔つきでクルマ以上(?)に人気を集めている。

デリカミニの化身とされる「デリ丸。」は、デリカミニそっくりの顔つきでクルマ以上(?)に人気を集めている。

三菱 デリカミニ Tプレミアム 主要諸元

●全長×全幅×全高:3395×1475×1800mm
●ホイールベース:2495mm
●車両重量:1000kg
●エンジン:直3 DOHCターボ+モーター
●総排気量:659cc
●最高出力:47kW(64ps)/5600rpm
●最大トルク:100Nm(10.2kgm)/2400−4000rpm
●モーター最高出力:2.0kW(2.7ps)/1200rpm
●モーター最大トルク:40Nm(4.1kgm)/100rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:レギュラー・27L
●WLTCモード燃費:19.2km/L
●タイヤサイズ:165/55R15
●車両価格(税込):207万4600円

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