1970年代の後半に大ブームが起き、今もなお人々を魅了してやまないスーパーカーたち。そんな懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまでを紹介していく、スーパーカークロニクル。今回は、マクラーレン 650Sだ。

マクラーレン 650S(McLAREN 650S:2014〜2018)

画像: スタイリングはP1からの流れを汲む。MP4ー12Cスパイダーと同様、オープンでもタルガトップ風のスタイルとなる。

スタイリングはP1からの流れを汲む。MP4ー12Cスパイダーと同様、オープンでもタルガトップ風のスタイルとなる。

マクラーレン オートモーティブは、2014年のジュネーブ モーターショーで新型スーパースポーツ「650S」と「650スパイダー」を世界初公開した。車名の「650」は最高出力を表し、「S」はスポーツを意味する。650SはハイパーPHVのP1の下に位置し、当時すでに完売していたMP4 ー12Cの後継にあたるモデルだった。

カーボンファイバー製の「モノセル」シャシに組み合わされたボディデザインはP1の流れを汲み、ひと目でマクラーレン車とわかる。ドアはマクラーレンF1からの伝統であるディヘドラルドアを採用していた。650Sスパイダーは、MP4ー12Cスパイダーと同様、電動開閉式リトラクタブルハードトップを採用し、オープン時でもリアセクションが残ってタルガトップ風になる。

ミッドシップ搭載されるパワーユニットは、P1やMP4ー12Cのものと基本的に同じV8 DOHCツインターボ。3799ccという排気量は変わらないが、最高出力は車名のとおり650ps、最大トルクは678Nmと、MP4ー12Cよりも25psと78Nmものパワーアップを果たしている。これに7速DCTのミッションを組み合わせ、後輪のみを駆動するのはMP4ー12Cから変わらない。

クーペの公称パフォーマンスは、最高速333km/h(スパイダーは329km/h)、0→100km/h加速は3.0秒(スパイダーも同じ)。ちなみに、スパイダーはクーペより40kg重いが、クーぺと同じEU複合サイクルで約8.5km/Lという、V8ツインターボとしてはなかなかの好燃費を達成している。

マクラーレンが独自開発したPCC(プロアクティブ シャシ コントロール)サスペンションはリファインされ、そのセッティングは3つのドライブモードから選択でき、カーボンセラミックブレーキや、エアブレーキにもなる可変式リアスポイラーも装着している。インテリアはMP4ー12Cのデザインを踏襲しながら、電動ステアリングコラムやリアパーキングカメラ、ブルートゥース対応のカーナビといった快適装備も充実させている。

画像: インパネまわりのデザインもMP4-12Cのものを踏襲している、日本仕様には右ハンドルも設定された。

インパネまわりのデザインもMP4-12Cのものを踏襲している、日本仕様には右ハンドルも設定された。

マクラーレン 650S スパイダー 主要諸元

●全長×全幅×全高:4512×2093×1203mm
●ホイールベース:2670mm
●車両重量:1370kg
●エンジン種類:90度V8 DOHCツインターボ
●総排気量:3799cc
●最高出力:650ps/7250rpm
●最大トルク:678Nm/6000rpm
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・72L
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●タイヤサイズ:前255/35R19、後305/30R20

画像: amzn.to
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