1970年代の後半に大ブームが起き、今もなお人々を魅了してやまないスーパーカーたち。そんな懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまでを紹介していく、スーパーカークロニクル。今回は、マクラーレン 570GTだ。

マクラーレン 570GT(McLAREN 570GT:2016〜2020)

画像: ドアの開閉は、もちろんマクラーレン伝統のディヘドラル式を採用。狭い場所でも思ったより乗り降りしやすい。

ドアの開閉は、もちろんマクラーレン伝統のディヘドラル式を採用。狭い場所でも思ったより乗り降りしやすい。

マクラーレン オートモーティブは、そのスーパースポーツカーのラインアップを、3つのシリーズで展開する。究極の「アルティメットシリーズ」、中核モデルの「スーパーシリーズ」、そしてエントリーモデルの「スポーツシリーズ」だ。まずスポーツシリーズの570Sが2015年のニューヨーク モーターショーで登場。続く上海モーターショーでは、スポーツシリーズの第2弾として540Cが発表された。そして、2016年のジュネーブ モーターショーで、マクラーレンはスポーツシリーズの第3弾として「570GT」をワールドプレミアさせた。570Sがベースだが、車名が示すようにグランドツーリングカー的な性格が与えられたモデルだ。

全長は540Cや570Sと変わらないが、リアセクションをファストバックスタイルにしてガラスハッチを備え、ツーリングデッキと呼ばれるラゲッジスペースを設けているのが特徴だ。ガラスハッチは使い勝手を考えて右ヒンジで横に開くようになっている。また車両重量は570Sより40kg近く増している。ラゲッジスペースとなるツーリングデッキ部分はエンジンの上になる(したがって普段はエンジン本体を見ることはできない)ので容量はあまり大きくはないが、それでも220Lのスペースがあり、フロントトランクの150Lと合わせれば、2人の小旅行くらいの荷物なら問題なく積むことができる。

また570Sと比べて、ステアリングのレシオをマイルドにしたり、サスペンションのセッティングも若干乗り心地重視に改められている。とはいえ、3.8LのV8 DOHCツインターボエンジンの最高出力は570ps、最大トルクは600Nmというパワースペックを持ち、最高速は328km/h、0→100km/h加速は3.4秒というパフォーマンスを発揮する。

GTといえども、マクラーレンのスポーツカーとしての基本的資質は変わらない。このスピリットは、のちにラインアップされるグランドツアラー モデルにも引き継がれていく。フロントまわりは570Sとあまり変わらず、ボディサイズもほぼ同じだが、グラスルーフを装備している。

画像: 横開きのグラスハッチを開けると、ツーリングデッキと呼ばれるラゲッジスペースの容量は220L。

横開きのグラスハッチを開けると、ツーリングデッキと呼ばれるラゲッジスペースの容量は220L。

マクラーレン 570GT 主要諸元

●全長×全幅×全高:4530×2095×1201mm
●ホイールベース:2670mm
●車両重量:1350kg
●エンジン種類:90度V8 DOHCツインターボ
●総排気量:3799cc
●最高出力:570ps/7500rpm
●最大トルク:600Nm/5000ー6500rpm
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・72L
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●タイヤサイズ:前225/35ZR19、後285/35ZR19

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