1970年代の後半に大ブームが起き、今もなお人々を魅了してやまないスーパーカーたち。そんな懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまでを紹介していく、スーパーカークロニクル。今回は、マクラーレン セナだ。

マクラーレン セナ(McLAREN SENNA:2018)

画像: ドアの開閉はマクラーレン車伝統のディヘドラル式を採用。フロントまわりのスプリッターやエアロブレードがアグレッシブだ。

ドアの開閉はマクラーレン車伝統のディヘドラル式を採用。フロントまわりのスプリッターやエアロブレードがアグレッシブだ。

2018年のジュネーブ モーターショーで、マクラーレン オートモーティブはアルティメットシリーズの最新モデル「マクラーレン セナ」をワールドプレミアした。セナ(Senna)とは、かつてF1 GPでマクラーレンのマシンを駆って数多くの勝利を重ねた天才レーシングドライバー、アイルトン・セナの名にほかならない。

マクラーレン セナは、ハイブリッド スーパースポーツカーであったP1の後継モデルにあたるが、そのままル・マン24時間レースにでも参戦できそうなほどサーキット走行に特化している。

マクラーレン オートモーティブのデザインディレクター、R.メルヴィルが手がけた空力を重視したボディデザインは、フロントまわりの複雑なスプリッターやエアロブレード、リアの巨大な可動式ウイング、リアエンド下端のディフューザーなど、最高速度が300km/h超にも達する世界で最適な空力性能と効率的な冷却性能を発揮するためのもの。250km/hで走行時のダウンフォースは800kgにも達する。

ミッドシップ搭載されるパワートレーンは、720Sから採用されたM840T型をベースに、最高出力が800ps、最大トルクが800Nmに引き上げられている。この数値は、歴代のマクラーレン ロードカーでは当時もっともパワフルなものだった。

カーボンファイバー製シャシとボディパネルなどによる軽量化で、マクラーレン セナの乾燥重量は、あのマクラーレン F1以来、最軽量の1198kg。パワーウエイト レシオは1.49kg/ps(!)しかない。公称の最高速は340km/h、0→100km/h加速は2.8秒、0→200km/h加速は6.8秒。

インテリアも軽量化が図られ、コクピットはトリムを省略してカーボンファイバーが剥き出し。シートもカーボンファイバー製で、シェルの重量は3.35kgとなっている。センターダッシュには他のマクラーレン車同様の縦型ディスプレイが備わる。

マクラーレン セナは500台の限定生産で、日本向けの車両価格(税込)は、67万5000ポンド(当時のレートで約1億円)だったが、発表時には既に完売していた。

画像: インテリアは軽量化のためトリムされず、カーボンファイバーが剥き出し。DCTのセレクターはドライバーズシートと一体化されている。

インテリアは軽量化のためトリムされず、カーボンファイバーが剥き出し。DCTのセレクターはドライバーズシートと一体化されている。

マクラーレン セナ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4744×2153(ミラー含む)×1195mm
●ホイールベース:2670mm
●車両重量:1198kg
●エンジン種類:90度V8 DOHCツインターボ
●総排気量:3994cc
●最高出力:800ps/7250rpm
●最大トルク:800Nm/5500-6700rpm
●燃料:無鉛プレミアム
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●タイヤサイズ:245/35R19、後315/30R20

画像: amzn.to
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