あえてデニムの裏地を使ったことには理由がある

画像: シートの表皮はシートカバーではなく、シート地そのものをデニム地に変更している。

シートの表皮はシートカバーではなく、シート地そのものをデニム地に変更している。

車内は、シートをはじめドアトリムなどに実際のデニムの裏地が使われています。シート地はデニムのカバーではなく、シート地そのものにデニム地を使っています。また、シートの座面にはセルビッチも使われ、これがいいアクセントになっています。

ちなみに「セルビッチ」とは、赤耳などとも呼ばれている、ほつれ防止の赤い糸が見える生地の端の部分のことです。この部位を作るためにはいまや希少性が高くなった旧式の織機を使わなければならず、手間とコストがかかるため、セルビッチデニムは一般的な高級かつ希少とされているのです。

また、デニムの裏地を使った理由は先述しましたが、それとは別の理由もあると開発者は言います。それは、デニムパンツなどの衣服の場合、肌に触れるのは裏地で、こちらの方が触ったときに心地が良いのだそうです。たしかに、デニムの表地はゴワゴワしていてあまり触り心地はよくありません。またこれはあくまで筆者の推察ですが、裏地のほうが表地よりも色落ちが少なく、乗る人の衣服にデニムの色が移る心配も減るというメリットもあるように感じました。

この「ルークス ビームス カスタマイズド コンセプト」はあくまでコンセセプトカーで今のところ市販の予定はありません。ですが、ファッショナブルな見た目と触感でも楽しめるこのモデルは、実際に売り出しても支持を得ることができるのではないかと思わせる出来栄えでした。(写真:井上雅行)

This article is a sponsored article by
''.