日産自動車は製作協力しているテレ東 ドラマ25「ハコビヤ」と、EV軽自動車「サクラ」がコラボレーションしたWeb限定ショートムービー「杏奈のオツカイ」第1話を、特設サイトで公開しました。かねてからドラマとの連動CMには非常に熱心に取り組んでいる印象がある日産ですが、その背景にはどうやら「エモ消費」へのアピール戦略があるようです。

ユーザーとともに「躍る」マーケティング

日産の国内マーケティング&セールス部門は、そのVISIONとして「日産自動車の競争力の源泉となる」を掲げ、ユーザーに対してさまざまなタッチポイントを提供することで日産ブランドの魅力を最前線で伝えるメッセンジャー的役割を果たしているそうです。

画像: 電気自動車ならではの軽快な走行性能や、軽自動車ならではの小回りが利く走りで、登場人物たちや荷物を届け先まで運ぶ。

電気自動車ならではの軽快な走行性能や、軽自動車ならではの小回りが利く走りで、登場人物たちや荷物を届け先まで運ぶ。

日産自動車(株) 日本マーケティング本部でディビジョンゼネラルマネージャーを務める増田泰久氏は、ブランディング専門会社が実施したインタビューの中で、ユーザー視点でのコミュニケーションを重視して取り組んでいることを明言しています。

増田氏によれば、ドラマとのコラボレーションや番組連動CMといった取り組みはとくに、いわゆる「Z世代」が持つ消費行動=価値観に対応したものなのだとか。

消費行動に関してはこれまで「モノ消費」「コト消費」「トキ消費」という流れでキャッチフレーズが変遷してきましたが、日本マーケティング本部が今、注目しているのは、Z世代特有の「エモ消費」です。

「エモ消費」とは、「emotional(エモーショナル:感情的)」から派生する「エモい」というスラングに由来するもの。手間暇をいとわず特別感を追求し、同時に時間もお金もそれなりにかけることで得られる充実感にこだわります。端的には「精神的価値を重視した消費行動」と定義づけられるでしょう。

増田氏は、その価値観に寄り添うマーケティング戦略として、一方通行的な広告宣伝ではなくユーザー目線で考え、ともに価値を追求していくべきだと考えています。日産自動車の社内ではそうしたコミュニケーションに関する姿勢を「Dance over There」と呼び、社内やステークホルダーへの浸透を定期的に図っているといいます。

ユーザーが面白い、興味深い、刺激的だと感じるものを追求し、「ともに躍る=体験する」ことを考えたマーケティング戦略・・・そりゃあ、面白くないわけがありません。プロダクツとしての魅力だけではない、ユニークなコラボレーションもまた「ニッサン」の楽しみ方のひとつかもしれません。

そういう意味で「杏奈のオツカイ」は、サクラが届けるひとつの「世界観」が具現化されたもの。ヒロインとのさまざまな共感を通して、サクラの魅力をよりリアルに実感することができそうです。

画像: 「運び屋」が届けるのは、依頼人が「どうしても自分では届けられないもの」。サクラが、主人公たちとともに、大切な「キモチ」を届ける。

「運び屋」が届けるのは、依頼人が「どうしても自分では届けられないもの」。サクラが、主人公たちとともに、大切な「キモチ」を届ける。

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