2024年1月25日、進化型GRヤリスが発表された。より多くのドライバーに、より速く、さらなる進化を続ける最新のGRとは? プロトタイプモデルでのサーキット試乗を通して、その進化を探った。(Motor Magazine 2024年3月号より)

スポーツ走行に最適化した新開発のGR-DATを追加設定

ATの走りは、MTに遜色ないほどダイレクト感があり、サーキットを攻めても不満を感じないことに感心した。「GR-DAT」と呼ぶATはセンサー類の拡充も効いて、あたかもドライバーの意思を読み取るかのようにシフトを制御してくれることにも驚いた。

画像: 横一文字となったテールランプ。リアコンビランプにハイマウントストップランプとフォグランプを集約しているのが特徴。

横一文字となったテールランプ。リアコンビランプにハイマウントストップランプとフォグランプを集約しているのが特徴。

8速のクロスレシオゆえ各変速比が接近しているため、エンジンの美味しいところを引き出しやすい。もちろんシフトチェンジのロスも小さい。

2ペダルがないことを理由に家族から購入を反対されていた人も、これなら家族の同意はもちろん、本人もドライバビリティを含め十分に満足できるに違いない。

GPSの位置判定より利用可能エリアでアンチラグ制御となりスピードリミッター上限速度が引き上げられる「サーキットモード」が新たに設定された。

AT制御ソフトウエアをスポーツ走行用に最適化したGR-DAT。操作を細かく感知し、先読みすることで最適なギア選択を実現。

ダートコースでは走破性の高さとともに、アクセルペダルを踏めばグイグイッと曲がっていける進化した「GR-FOUR」の巧みな制御を体感することもできた。

トヨタがいかに力を入れてこのGRヤリスを進化させたかが、ヒシヒシと伝わってくる仕上がりであった。(文:岡本幸一郎/写真:井上雅行)

主要諸元 GRヤリス RZ ハイパフォーマンス (プロトタイプ)

●エンジン:直3DOHCターボ
●総排気量:1618cc
●ボア×ストロークmm 87.5×89.7
●最高出力:224kW(304kW)/6500rpm
●最大トルク:400Nm(40.8kgm)/3250-4600rpm
●燃料・タンク容量:プレミアム・50L
●全長×全幅×全高:3995×1805×1455mm
●ホイールベース:2560mm
●トレッド:前1535mm/後1565mm
●車両重量:1280kg(GR-DATは1300kg)
●駆動方式:4WD
●トランスミッション:6速MT(iMT)/8速AT(GR-DAT)
●ステアリング形式:ラック&ピニオン
●サスペンション形式:ストラット前/ダブルウイッシュボーン後
●ブレーキ:Vディスク前/Vディスク後
●タイヤサイズ:225/40R18

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