2024年2月29日の世界耐久選手権(WEC)シリーズ開幕に向けて、TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ)は、あらためてチーム体制、マシン、カラーリングを紹介するともに、レース直前情報を公開した。

ライバルと一線を画すマットブラックのカラーリングに大変身

2021年のデビュー以来19戦中16勝を挙げているトヨタGR010 ハイブリッドは、今シーズンからカラーリングをマットブラックに一新。マシンレギュレーションに大きな変更はないが、もちろんマシンは進化しており、フロントヘッドライトをLED仕様に変更したほか、車両の各コンポーネントの細かな変更により信頼性を向上させているという。

画像: 2024年型トヨタGR010 ハイブリッド。3.5L V型6気筒直噴ツインターボエンジンで後輪を駆動、モーターで前輪を駆動する。マットブラックのカラーリングが斬新。

2024年型トヨタGR010 ハイブリッド。3.5L V型6気筒直噴ツインターボエンジンで後輪を駆動、モーターで前輪を駆動する。マットブラックのカラーリングが斬新。

なお、モータースポーツ参戦を通じてカーボンニュートラルな未来を追求するWECは、今シーズンも100%再生可能なバイオ燃料を使用、レースではタイヤウォーマーを禁止している。

全8戦で戦われるWEC2024年シーズンは、2月29日(木)にカタール・ドーハで開幕、カタールの建国記念日である12月18日にちなんだ1812km(最大10時間)の距離で行われる決勝レースは、3月2日(土)現地時間午前11時にスタートが切られる。

トヨタGR010 ハイブリッド 主要諸元

全長×全幅×全高:4900×2000×1150mm
車重:1040kg
ボディ:カーボンファイバー構造
エンジン:V型6気筒直噴ツインターボ+モーター
排気量:3.5L
最高出力:520kW(707ps)
モーター最高出力:200kW(272ps)
ギアボックス:7速シーケンシャル
駆動方式:4WD(エンジンが後輪、モーターが前輪を駆動。作動条件あり)
バッテリー:ハイパワー型・トヨタ・リチウムイオンバッテリー
フロントモーター/インバーター:アイシン / デンソー製
サスペンション:プッシュロッド式独立懸架ダブルウイッシュボーン(前/後)
スプリング:トーションバー
ブレーキ:アケボノ・モノブロック軽合金キャリパー/ベンチレーテッドディスク
ホイール:レイズ マグネシウム合金(F:12.5x18インチ、R:14x18インチ)
タイヤ:ミシュラン・ラジアル(F:29/71-18、R:34/71-18)

■ハイパーカー主要車両規則

全長は5000mm以下、全幅2000mm以下、全高は1150mm以下で、全面投影面積が1.6m以上であること。最低車重は1040kg。排気量、気筒数等は自由で、ハイブリッドシステムでフロントアクスルを駆動することが規定されている。レースはプロトタイプカーとGTカーが混走する形式で争われ、レギュレーションで各決勝レースの長さは6時間以上と規定される(今シーズン最長は第4戦ル・マンの24時間レース)。

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