2024年3月25日、日産自動車(以下、日産)は同社の価値と競争力を向上させる新たな経営計画「The Arc(ジ・アーク)」を発表した。新たな「箱舟」は、日産と自動車の未来をどんな新天地へと連れて行ってくれるのだろうか。
主要な市場への取り組み方
主要市場では、以下のように取り組む。
アメリカズ
・地域全体の販売台数を2023年度比で33万台増加させ、米国では統合型カスタマーエクスペリエンスに2億米ドルを投資
・米国とカナダで7車種の新型車を投入
・米国で乗用車モデルラインアップの78%を刷新し(日産ブランド)、e-POWERとプラグインハイブリッドを搭載したモデルを投入
中国
・日産ブランド車のラインナップの73%を刷新し、新エネルギー車(NEV)8車種を投入(4車種の日産ブランド車を含む)
・販売台数を20万台増加し、2026年に年間販売台数100万台を目指す
・2025年から輸出を開始。第一段階として10万台レベルを目指す
・継続して合弁パートナーと生産能力を最適化
日本
・乗用車モデル ラインナップの80%を刷新し、5車種の新型車を投入
・電動車のモデルミックスを70%へ向上(乗用車)
・販売台数を2023年度比で9万台増加させ、2026年度に年間60万台の販売を目指す
アフリカ、中東、インド、欧州、オセアニア
・地域全体で販売台数を2023年度比で30万台増加
・欧州:6車種の新型車を投入。EVの販売構成比を40%へ向上(乗用車)
・中東:5車種の新型SUVを投入
・インド:3車種の新型車を投入。10万台レベルの輸出を目指す
・オセアニア:1トン ピックアップとCセグメントクロスオーバーEVを投入
・アフリカ:2車種の新型SUVを投入。AセグメントのICE車を拡大