今後3年間で30車種の新型車を投入。電動車は16車種

「The Arc」を発表する、内田 誠 社長。
この計画は、新型車の投入、電動化の推進、開発・生産方式の革新、新技術の採用や戦略的パートナーシップなどで構成され、販売台数の増加と収益性の向上を目指す。さらに、2020年度から2023年度にかけて実行中の事業構造改革「ニッサン ネクスト(Nissan NEXT)」と長期ビジョン「ニッサン アンビション(Nissan Ambition)2030」の架け橋となるもので、2024年度から2026年度までの中期の取り組みと、2030年までの中長期の取り組みから構成される。
まず、地域毎に最適化した戦略を通じて販売台数を拡大し、電動車両とICE車のバランスの取れたポートフォリオ、主要市場での販売増、財務規律の徹底などを通じてEV移行を加速するための準備を進める。そして、2026年度末までに年間販売台数を100万台増加させ、営業利益率を6%以上に引き上げることを目指す。次にスマートパートナーシップ、EVの競争力向上、イノベーションによる差別化、新たな売上の機会などを通じて、EV移行と長期的な収益ある成長を目指す。また、2030年度までに新規ビジネスにより、最大で2.5兆円の新たな売上の可能性を見込んでいる。
ニューモデルに関しては、今後3年間で30車種の新型車を投入し、そのうち16車種を電動車両、14車種をICE車とし、バランスの取れたポートフォリオで多様なユーザーのニーズと市場毎に異なる電動化のペースに対応する。2024年度から2030年度の間では、計34車種の電動車両を投入してすべてのセグメントをカバーし、グローバルな電動車両のモデルミックスは2026年度に40%、2030年度には60%になる見込みだ。