6.6LのV12クワッドターボ+モーターで1850hp!
V12クワッドターボの最高出力は1250hp。電気モーターは1基200hpで、総合のパワースペックではアジールは1450hp/1400Nm、トゥールは1850hp/1700Nmを発生する。しかも、エンジンは9800rpmまで回る超高回転型だ。これに7速AMTを組み合わせ、最高速度はトゥールが450km/h!、アジールが365km/hという超ハイパフォーマンスを発揮する。それでも、電気モーターのみでのEV走行も可能。また、リバース(後退)は電気モーターのみで駆動する。
スウェルドラップ氏によれば、このエンジンは2024年6月には完成し、テスト車の走行が始まる。デリバリーは2025年以降になる予定だ。このゼンヴォ オーロラ、既に米国やドバイ、サウジアラビアなどで公開され、限定100台の半分くらいは受注が入っているらしい。
ちなみに、日本での車両価格は、トゥール/アジールとも259万ユーロ(約4億2000万円!)がベースだという。果たして、日本では何人のミリオネアが、このクルマを所有するのだろうか。
なお、このゼンヴォ オーロラは2024年4月5日(金)頃まで、BINGO 東京のショールームに展示される予定。詳細に関しては、BINGOのWebサイトを参照して欲しい。(文と写真:篠原 政明)
ゼンヴォ オーロラ「トゥール」(カッコ内は「アギール」) 主要諸元
●全長×全幅×全高:4819×2020×1117mm(4836×2020×1097mm)
●ホイールベース:2800mm
●車両重量:1450kg以下(1300kg以下)
●パワーユニット:90度V12 DOHCクワッドターボ+3モーター(同+1モーター)
●総排気量:6.6L
●エンジン最高出力:1250hp
●モーター最高出力:200hp×3(200hp)
●システム最高出力/最大トルク:1850hp/1700Nm(1450hp/1400Nm)
●トランスミッション:7速AMT
●駆動方式:e-4WD(縦置きミッドシップRWD)
●タイヤサイズ:前265/35R20、後325/30R21