シリーズ前半戦の流れが見える重要なグランプリ
前戦オーストラリアGPで、常勝レッドルが2台揃って表彰台を逃した。マックス・フェルスタッペンはマシントラブルでリタイア、セルジオ・ペレスは捨てバイザーを拾った影響もあって5位に終わった。もっとも、予選ではフェルスタッペンがポールポジション、ペレスが3位と、速さに陰りが見えたわけではないので、心配無用という声もあるが。
そのオーストラリアGPで躍動したのがフェラーリ。レース開始早々にトップの座を奪ったカルロス・サインツは悠々と独走、最後はペースダウンしてチームメイトのシャルル・ルクレールを近づけてフェラーリの1-2フィニッシュシーンを演出する余裕も見せた。もし、日本GPでもフェラーリの快勝となれば、シリーズの流れは一気に変わりそうだ。
昨年秋の日本GPではフェルスタッペンが圧倒
昨年2023年の日本GPでは、前戦シンガポールGPで連勝が止まったレッドブルのフェルスタッペンが、周囲の心配をよそに、あっさりと復活。前戦の乱調が幻だったかのように「通常運行」で鈴鹿を圧倒した。
圧倒的なタイム差でポールポジションについたフェルスタッッペンは、スタート直後こそヒヤリとしたものの、トップの座を守ると、後はいつものように「ひとり旅」を展開。ミディアムからミディアム、ミディアムからハードへと繋ぐ2回のタイヤ交換も無難にこなし、最終的に最速ラップを記録しての完全勝利となった。
チームメイトのセルジオ・ペレスはまさかのリタイアに終わったものの、レッドブルは6戦を残して2年連続6回目のコンストラクターズ選手権王座獲得を確定している。
9番グリッドからスタートしたアルファタウリの角田裕毅は、チームメイトのリアム・ローソンと競り合ううちに、レースペースの良かったアルピーヌ2台にも先行され、最終的にはローソンを抜けないまま3ポジションダウンの12位という悔しい結果で終わった。
【参考】2023年F1第17戦日本GP決勝 結果
1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT) 53周
2位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+19.387s
3位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)+36.494s
4位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+43.998s
5位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+49.376s
6位 55 C.サインツ(フェラーリ)+50.221s
7位 63 G.ラッセル(メルセデス)+57.659s
8位 14 F..アロンソ(アストンマーティン・メルセデス)+74.725
9位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー) +79.678s
10位 10 P.ガスリー(アルピーヌ・ルノー)+83.155s
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11位 40 L.ローソン(アルファタウリ・ホンダRBPT)+1周
12位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダRBPT)+1周
ファステストラップ 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)