「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、アウディ A1スポーツバックだ。

乗り心地は3ドアよりも良いかもしれない

画像: 1.4L ターボエンジンは低速域から力強く加速し、7速Sトロニックのレスポンスも良くダイレクト感のある走りをもたらす。

1.4L ターボエンジンは低速域から力強く加速し、7速Sトロニックのレスポンスも良くダイレクト感のある走りをもたらす。

その他の主要な部分は3ドアとほぼ共通。1.4LのTFSIエンジンは低速域から力強く加速し、不満を感じることはない。7速Sトロニックは瞬時のシフトチェンジとダイレクト感のある走りをもたらしてくれる。

フットワークも上々で、小さな車体に不似合いなほど操縦安定性が高い上、応答遅れのないクイックなハンドリングを両立させている。15インチ仕様と17インチ仕様では、15インチ仕様のほうが乗り心地では気になる部分が少ないものの、マッチングは17インチの方が上という印象。また、心なしか3ドアの出た当初よりも乗り心地が良くなったように感じられた。

インテリアでは、ジェット機の翼をモチーフにしたというインパネや、本革ミラノレザーの上質なシートもオプションで選べる。こうした点なども、プレミアム ブランドのアウディならではのコンパクトモデルらしいといえるだろう。

A1スポーツバックは、ダウンサイジングが求められる中、コンパクトな車体にプレミアム性を詰め込んだ、付加価値の高いモデルだ。3ドアであることを理由にA1の購入をためらっていた人にとっては、まさに待望の5ドアの追加だろう。

画像: ミラノレザーのスポーツシートはパッケージオプション。シートヒーターは備わるがアジャストは手動となる。

ミラノレザーのスポーツシートはパッケージオプション。シートヒーターは備わるがアジャストは手動となる。

アウディ A1スポーツバック 1.4TFSI 主要諸元

●全長×全幅×全高:3970×1745×1440mm
●ホイールベース:ーmm
●車両重量:1220kg
●エンジン:直4 DOHCターボ
●総排気量:1389cc
●最高出力:90kW(122ps)/5000rpm
●最大トルク:200Nm(20.4㎏m)/1500ー4000rpm
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:プレミアム・45L
●JC08モード燃費:17.8km/L
●タイヤサイズ:205/55R15
●当時の車両価格(税込):293万円

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