タフさと快適さを共存させるプラットフォーム。先進機能も充実
プラットフォームは「300シリーズ」と同様に最新の溶接技術が施され、高い強度(先代ランドクルーザー プラドドと比較してフレーム剛性+50%向上、車両全体の剛性としては+30%向上)と軽量化を高次元で融合させたラダーフレーム構造の「GA-Fプラットフォーム」を採用する。
サスペンションは、新開発のハイマウント・ダブルウィッシュボーン式(フロント)とトレーリングリンク車軸式(リア)を採用。前後のサスペンションジオメトリーを最適化するとともに、悪路走破性の指標となる優れたホイールアーティキュレーション(タイヤの浮きづらさ)も確保しているという。
オフロード/オンロード双方での性能向上を目指したシステムも用意される。キックバックによるハンドル取られの低減や、すっきりとしたステアリングフィール、低速時の取り回し性を向上させた 「電動パワーステアリング(EPS)」と、スイッチ操作でフロントスタビライザーのロック/フリーを切り替え、オフロードの悪路走破性&乗り心地とオンロードでの操縦安定性を両立させる「SDM(Stabilizer with Disconnection Mechanism)」がそれだ。
最新の「マルチテレインセレクト」と「マルチテレインモニター」によるオフロード走行支援も頼もしい。「 マルチテレインセレクト」は、オフロード路面上に応じた6つのモードの走行支援を用意。ハイレンジ(H4)でも動作可能だ。
そして、「マルチテレインセレクト」作動中に、車両周囲の状況確認を4つのカメラでサポートしてくれるのが「マルチテレインモニター」だ。フロント画面表示中に車両を停止させ、画面内のスイッチで切替可能なアンダーフロアビュー/アンダーフロアビュー(後輪)に加え、後退時に後輪周辺をクローズアップして表示するバックアンダーフロアビュー(トヨタ初)も備える。
駆動は、フルタイム4WD(トルセンLSD付トランスファー)。センターディファレンシャルにトルセンLSDが採用されていることで、路面状況や走行状態に反応して前後のトルク配分の最適化が期待できる。
パワートレーンは、「2.8L直噴ディーゼルターボ+8速AT」と「2.7Lガソリン+6 速AT」のふたつを選択できる。
「2.8L直噴ディーゼルターボ」は、オフロード/オンロードでの扱いやすさを追求したエンジンで、最大トルク500Nmをエンジン回転数1600~2800rpmという低回転で発生させ、低回転からのトルクフルな走行を味わえるところがミソだ。
「2.7Lガソリン」は、 最高出力163ps、最大トルク246Nmを発生。スムーズな加速が特長で、日常で良く使われる発進~低速走行シーンでのスムーズさと下り坂での高い車速コントロール性が追求されたエンジンだ。