2024年4月13日から14日にかけて行われたスーパーGT開幕戦。今年も岡山国際サーキットでシーズンがスタートした。さまざまな動きがあったオフシーズンを経て幕をかけた今シーズンだが、昨年に引き続き36号車au TOM'S GR Supraの強さが際立つ結果となった。(文:河村大志/写真:GTA)

新しい予選方式も関係なし!?36号車がポールトゥウィンで初戦を制す

合算方式となった予選でもディフェンディングチャンピオンである36号車の強さは健在だった。新加入の山下がQ1を難なく5位で通過すると、Q2では坪井がミスを犯しながらも2番手タイムをマークした39号車に対しコンマ2秒差をつける圧巻の走りを披露。総合でもトップにたった36号車が2024年シーズン、そして新予選フォーマットにおける初のポールポジションを手に入れた。

画像: 今年は初戦からポテンシャルを発揮した39号車。ウエイトを積むこおtになるが次戦に弾みがつく2位獲得となった。

今年は初戦からポテンシャルを発揮した39号車。ウエイトを積むこおtになるが次戦に弾みがつく2位獲得となった。

決勝日は気温26度、路面温度39度のドライコンディション。気温が高く暑い中、13時30分にレースがスタートした。

36号車がトップのままレースを引っ張る中、背中を追いかけたのは同じトヨタ陣営の39号車、38号車。上位を独占するトヨタ勢に唯一割って入ったのが100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT。シビックのデビューウィンを狙い、序盤は3番手でレースを進めていった。

オープニングラップのリボルバーコーナーでは14号車と12号車、そして17号車も巻き込まれるアクシデントが発生し、いきなりセーフティカーが出動した。8周目にレースはリスタートするも36号車のペースがよく、すぐさま2位以下を引き離していく。レースの焦点は表彰台争いに集まることになった。

2位につける39号車以下、100号車、38号車が接近戦を展開。トヨタでの初戦となる大湯が18周目に100号車牧野任祐を攻略し3番手に浮上する。昨年厳しい戦いが続いた38号車にとって、いきなり表彰台獲得のチャンスが高まる中、29周目に38号車と100号車が同時ピットイン。しかし、このピットストップで100号車の先行を許してしまった。

画像: 他を寄せ付けない走りを見せた36号車。年またぎとはいえこのカテゴリーで3連勝は凄まじい記録である。

他を寄せ付けない走りを見せた36号車。年またぎとはいえこのカテゴリーで3連勝は凄まじい記録である。

3位争いを繰り広げる2台のピットインをみて、トップの36号車と2位の39号車がすぐさま反応。先にピットに入った100号車と38号車のアンダーカットを防ぎ、順位変動は起こらなかった。

ピットストップを遅らせていた37号車Deloitte TOM'S GR Supraが53周終了時にピットに入ると、実質トップだった36号車が順位上もトップに立つ。この時すでに後続とは十分なマージンが築かれていた。

一方、最後の最後までバトルが展開されたのは2位争い。39号車の第2スティントを担当する中山雄一は100号車の山本尚貴の猛攻を防いでいく。結局中山は最後まで山本の先行を許すことはなかった。

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