2024年4月13日から14日にかけて行われたスーパーGT開幕戦。今年も岡山国際サーキットでシーズンがスタートした。さまざまな動きがあったオフシーズンを経て幕をかけた今シーズンだが、昨年に引き続き36号車au TOM'S GR Supraの強さが際立つ結果となった。(文:河村大志/写真:GTA)

競技規則やドライバーラインナップが大きく変更

2024年シーズンの幕開けは例年通り岡山国際サーキット。通常と変わらないシーズン開幕を迎えたスーパーGTだが、今季の同シリーズにはいくつかの変革がもたらされている。まず、もっとも大きな変更点は予選フォーマットだ。これまではノックアウト方式だったが、今季からQ1とQ2のタイムを合算して順位を決める方式に変更となった。さらにQ1とQ2では同じタイヤを使用しなければならず、決勝スタート時も予選と同じタイヤでスタートしなければならない。

画像: Supra2台に続くのは100号車シビックタイプR。テストからかなりポテンシャルを上げてきた印象だ。

Supra2台に続くのは100号車シビックタイプR。テストからかなりポテンシャルを上げてきた印象だ。

この新フォーマットへの変更は環境への配慮の一環としてタイヤのセット数が5から4に減少したことに起因している。タイヤの使用本数を減らしつつも、走行時間を確保するため上記のフォーマットに変更された。Q1、Q2という形式は変わらないが、ノックアウトから合算方式に変わっている。

また、各メーカー間でのドライバー移籍も多い。トヨタ勢は昨年チャンピオンを獲得した36号車に山下健太が加入。今年からFIA Formula 2をはじめ、海外カテゴリーにチャレンジしている宮田莉朋に代わり、同い年の坪井翔とダッグを組むことになった。

宮田が抜けるも、山下が加入し今年も強力な体制でシーズンに臨む36号車。チャンピオンゼッケンである1ではなく、ゼッケンナンバーを36のまま参戦する。

また、福住仁嶺と大湯都史樹がホンダからトヨタに移籍。福住は山下が抜けた14号車ENEOS X PRIME GR Supraに、大湯は昨年引退した立川祐路に代わり38号車KeePer CERUMO GR Supraから参戦することになった。

ホンダ勢は今季からベース車両をシビック タイプRに変更しチャンピオンに挑む。福住と大湯が抜けたARTAには松下信治がREAL RACINGから8号車に移籍、16号車には佐藤蓮がステップアップを果たした。

松下が抜けた17号車Astemo CIVIC TYPE R-GTには太田格之進が加入、太田が抜けたNakajima Racingには大草りきがGT300から昇格している。

日産陣営はNISMOは3号車Niterra MOTUL Zに三宅淳詞を抜擢、昨年まで同チームにいた千代勝正は23号車MOTUL AUTECH Zに移ることになった。23号車を離れた松田次生は24号車リアライズコーポレーション ADVAN Zに移籍。チームメイトに名取鉄平を迎え入れるなど24号車はラインナップを一新した。また、ミシュランタイヤを採用していたNISMO勢はミシュラン撤退により今季からブリヂストンタイヤを使用することになっている。

This article is a sponsored article by
''.